日常生活を送るだけでも、家は汚れたり傷んだりしてしまうもの。そんな家を少しでも長く快適に保つためには、定期的な掃除や工夫が欠かせません。そこで今回は、中古マンションへ引っ越した元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作を多数執筆するブロガー・よしママさんが、引っ越しを機に行った掃除方法をご紹介します。

エプロン掃除
浴室のエプロンの掃除…忘れていませんか?
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家を長もちさせるためにやっておきたい4つの掃除

家の掃除をするときに、思うようできずに悩まされた経験はありませんか? 著者がとくに悩んできたのは、浴室や窓際のカビ汚れ、キッチンの油汚れ。それと毎年悩まされるゴキブリ対策も欠かせません。

今回、中古マンションへの引っ越しに際して、引っ越し先の家を丸ごと掃除しながら汚れ対策と害虫対策を同時に行いました。家具がまだ運び込まれていない状態だったため、細かいところまでスムーズに掃除ができました。

とはいえ、長年住んでいるとつい見落としてしまう掃除箇所もあるかもしれません。今回行った実践内容は、引っ越し予定がない方にも役立つヒントになるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

1:浴室<カビ取りとカビ予防>

まず「浴室」ですが、もし浴槽にエプロン(外枠)がある場合は、取り外して内部の汚れをチェックしてみてください。エプロンの内側は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。この場所を掃除することで、浴室のこもった空気のにおいを軽減でき、コバエの発生を抑える効果もあります。

排水口の汚れは定期的にチェックする方も多いと思いますが、浴槽のエプロン内部の掃除となると、なかなか手が回らないことがあるかもしれません。取り扱い説明書を確認して、エプロンの外し方をチェックし、掃除に挑戦してみましょう。

●掃除方法

今回は、ジョンソン「防ぐカビキラー お風呂場の防カビ剤(くん煙タイプ)」を使いました。

(1) エプロンを外したら、中を浴室用洗剤や塩素系漂白剤で掃除します。外側のパッキン部分にもカビが付着している場合があるので、忘れずに掃除してください。

掃除工程

エプロンの底部分に弁があるタイプの場合は、それも外して内部を掃除します。

浴室乾燥機

浴室乾燥機のフィルターがある場合は、取り外してホコリとカビを取り除きましょう。

(2) 最後に、カビキラーを使って丸ごとカビ予防を行います。

掃除

エプロン内部まで燻煙剤を行き渡らせるため、エプロンは外した状態で行うのがおすすめです。

換気扇は止め、浴室の扉を閉めて燻煙剤を充満させます。燻煙剤を使ったあとは4時間放置し、その後30分以上しっかり換気してください。

2:害虫対策<壁掃除>

ゴキブリやダニ、ノミを入居前の家具がない状態で退治すると、家のすみずみまで簡単に行えます。収納や引き出しをすべてあけて、家中のすみずみまで薬剤を行き渡らせましょう。

今回は、煙タイプの「バルサン」を使用しました。部屋の広さに合わせて全室一気に対策するのがおすすめです。使う際は必ず説明書を確認してください。

●対策方法

カバーをかける

(1) 付属の火災報知器カバーがある場合は、それを報知器すべてにかけます。カバーがない場合は、ラップを使用して火災報知器をしっかり覆い、ゴムで固定してください。

工程

(2) 窓を閉め、換気扇を止めた状態で燻煙剤を設置します。その後、2~3時間外出します。

(3) 使用後はしっかり換気を行い、壁や床などに薬剤が残っている場合は掃除機やフロアモップを使用して清掃します。食器や調理器具などに薬剤が付着している場合は、水で洗い流してください。

※ 煙が出るタイプの薬剤を使用する場合は、煙が近隣に漏れることで、火事と間違えられて通報される可能性があるため、事前に近隣の方にひと声かけておくと安心です。火災報知器が誤作動を起こさないように、必ずカバーなどでしっかり覆ってください。