70代、都会のパークシックマダム
すべての画像を見る(全3枚)公園の芝生近くでベンチに腰かけていたのは、ラベンダーのシアートップスにジレを重ねた、70代と思しき女性。
黒のつば広のカンカン帽とナイキのスニーカー、そして青緑の風呂敷バッグという組み合わせが、まるでストリートと上品さの架け橋みたいで、しばらく目が離せませんでした。
シアーやフリルといった「やわらかい要素」と、スニーカーやジレといった「抜け感」を軽やかに共存させていて、バラックデニムとブルーデニムの合わせも絶妙。
年齢を超えて、おしゃれって自由でいいんだと感じさせてくれる方でした。
余裕と遊び心を感じて、気分も上向きに
街のなかで、ふと足を止めたくなるような人に出会える神谷町。
芝公園の緑やお寺の静けさと、都会的なビルやカフェが心地よく混ざり合うこの街では、おしゃれにも、どこか余裕と遊び心が感じられました。
そんな出会いのあとは、私もちょっとひと息。アラビカでコーヒーを買って、芝生に座ってのんびり休憩。ビジネス街の真ん中とは思えない、ゆるやかな風と広い空。
神谷町は、歩くだけでちょっと気分が上向くような、そんな街でした。
次回の「東京おしゃれ図鑑」もお楽しみに。
※ 「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。