健康や心のモヤモヤが増えてくる40代50代。少しでも心が軽くなるように、産婦人科専門医の高尾美穂先生が親身になって答えます。ここでは、昔と比べて人前で話すときに緊張するようになったという読者の悩みについて、講演会やメディア出演など話慣れをしている高尾先生流の人前で話すときに考えるといいことを教えてくれました。
すべての画像を見る(全3枚)読者のお悩み:人前で話すのが苦手に。手が震えるほど緊張します
人前で話すときに緊張するようになりました。昔はメモを用意する程度で話せたのに、今はしっかり準備をしても手が震えるほど。講演会などの機会が多い高尾先生、緊張しない方法を教えてください。(Kさん・45歳)
緊張する自分ではなく「伝える」行為に集中を
私は、昔からあまり緊張しないタイプなんです。生徒会の役員をしていたくらいで、人前で話をすることに慣れていました。
それでも、自分の意見を求められるテレビの生番組は、少し難しさを覚えます。限られた短い時間で、視聴者に伝わりやすいコメントをどう届ければいいか…。産婦人科医として専門的なコメントを期待されているときは緊張しませんが、一般的な話題の方が圧迫感があります。
ですから相談者さんが緊張する気持ちはなんとなく理解できます。おそらく「ちゃんと伝えたい」思いが強いのでしょうね。今と昔では、社会的な立場も責任も違いますから、さまざまなことが頭を巡り、余計に緊張するのだと思います。