子どもたちの独立で久々のひとり暮らしをすることになり、軽トラック2台分の荷物を処分をしてコンパクトな物件に住み替え。インスタグラムで発信する「持たないおひとりさま生活」が、幅広い世代の共感を集めているようさん(現在50代)。ここでは、厳選したお気に入りに囲まれたようさんの暮らしを切り取った著書『50代、賃貸ひとり暮らし。 ものを手放して見つけた、 私らしい日常』から、現在の住まいを選んだ決め手&ルームツアーの様子を抜粋して紹介します。
すべての画像を見る(全8枚)今の住まいを選んだ決め手
私がひとり暮らしを始めたのは2020年、子どもたちの独立がきっかけでした。
当時、娘はすでに家を出ていて、社会人3年目の息子と一緒に3LDKの賃貸物件に住んでいました。ある日、息子と晩ごはんを食べていると、突然「社宅に入ることが決まったから」とひと言。心のどこかで「いつかは…」と覚悟はしていましたが、まさかこんなに早くひとり暮らしが実現することになるとは思いもしませんでした。
それから2か月後、物件探しをスタート。優先した条件は「駅から徒歩5分圏内」「日当たりと風通しがいいこと」「2部屋以上あること」。はじめは築年数15年までで見ていましたが、予算との兼ね合いを考え、もう少し古くてもいいかなと範囲を広げました。そこで、やっと理想の物件に出合えたんです。
いちばんの決め手は、リフォーム済みだったこと。当時で築34年と想定より築古でしたが、システムキッチンもクローゼットも床も玄関もきれいで、あまり古さを感じませんでした。
内見で、エントランスに入った瞬間に「あ、いいな」と思ったんです。思い返せば、今まで暮らしてきた家も、自分のエステサロンをオープンした物件も、いつも直感で決めてきたような気がします。こうして、とんとん拍子にひとり暮らしをする新居が決まりました。
間取りは2DK、広さは37.5平米。ひとり暮らしにしては、やや広めの部屋を選んだ理由は「実家らしくありたい」と思ったから。
娘や息子が泊まりに来たら、広い家のほうがいいかなって。いつか、娘が出産で帰ってきたり、子どもたちが家族と一緒に遊びに来るかもしれないなんて、未来のことも想像して。そうなったら、ダイニングテーブルやソファを置けて、寝室があって。2部屋以上ある間取りは譲れない条件でした。