日々の食事にも取り入れる人が増えてきた「米粉」。オーガニック料理教室「白崎茶会」を主宰する白崎裕子さんに、『植物生まれの気楽なおやつ』(扶桑社刊)より、そんな米粉を使った「もちもち発酵クレープ」のレシピを教わりました。
米粉でもパリパリもちもち「発酵クレープ」のつくり方
「米粉のもっともおいしい食べ方は、もしかしたらクレープかもしれません」と話す、白崎さん。
「なぜならクレープのおいしい条件、パリパリもちもちは、米粉の得意ワザだからです。この生地は、最初は不安になるほどゆるく、シャバシャバですが、暖かいところに寝かせておくと発酵が進み、ちゃんとつながってくれます。焼く前は、ぷるぷるふわふわした状態に固まるので、のばすときに少しためらうかもしれませんが、焼けばパリッとしたクレープになるのでご安心ください」
●もちもち発酵クレープ
【材料(4~5枚分)】
- A[米粉(製菓用)80g コーンスターチ20g てんさい糖20g ドライイースト小さじ(1g)]
- 豆乳(40℃くらいに温める) 180g
- 植物油 15g
- 塩 ひとつまみ
【つくり方】
(1)混ぜる
ボウルにAを入れて泡立て器でさっと混ぜる。真ん中をくぼませて温めた豆乳を加え、よく混ぜる。5分おいて、植物油、塩も加えて混ぜる。
(2)ラップをする
ラップをして暖かい部屋に置く
(3)寝かせる
ぷっくりと生地が膨らみ、表面が盛り上がるまで1時間ほど寝かせる。
→膨らむまでの時間は、気温や湿度などによって変わります
(4)もう一度混ぜる
(3)の生地を泡立て器でもう一度ぐるぐる混ぜる。
(5)火を止めてのばす
フライパンを中火で熱し、植物油(分量外)をなじませる。火を止めて少し冷まし、お玉に軽く1杯分くらいの生地を流し入れ、お玉の底でくるくるのばす。
→フライパンが熱すぎると生地が焼き固まってのびにくくなるので、必ず火を止めてのばしましょう
(6)両面を焼く
ふたたび弱めの中火にかけ、生地の縁がチリチリとはがれ、全体が焼き固まってきたら裏返し、反対側も軽く焼く。好みでてんさい糖(分量外)をふる。
●おいしくつくるポイントは?
白崎茶会で使っているのは、有機パン酵母。オーガニック素材だけでつくられていて、初心者にも扱いやすい。手に入らなければ、ドライイーストでも問題なし。
生地に風味があるので、焼きたてのあつあつをそのまま食べても十分おいしいです。好みでスモークサーモンなど、しょっぱいものを包んで食事代わりにしてもいいですね。
『白崎茶会 植物生まれのやさしいお菓子~卵、小麦粉、乳製品を使わないかろやかなおいしさ』(扶桑社刊)に掲載しているほとんどのレシピは、ボウルやポリ袋に材料を入れて混ぜるだけ。バターや卵、小麦粉を使わない分、コツいらずでつくれ、道具も少なくすみます。忙しい人やお菓子づくり初心者にこそ、おすすめの一冊です。ぜひお近くの書店やオンラインショップで、お手に取ってご覧くださいね。
