年齢と共に増える白髪とも、楽しみながら上手につきあっていく
白髪ができる要因として、遺伝、ストレス、頭皮環境などが挙げられます。こればっかりは、個人差があるのでしょうがないかな、と思います。ないことが善で、あることが悪でもない。
私の周りには、白髪を生かしたカラーや、あえてブリーチをしてプラチナのようなホワイトヘアを楽しんでいる方もたくさんいます。こんなすてきな髪色を見ていると、自分的には真っ黒に染め直さないほうがよいかもしれないな、と思っています。
40歳を超えると、肌や髪はドライに傾き、艶を少しずつ失っていきます。真っ黒にカラーすると、それが余計に目立ってしまう。しかも、生え際や頭頂部など、白髪が伸びてきたときに、そのコントラストがさらにくっきりと。
白髪の髪色を生かしたカラーリングに挑戦したい
ということは、部分的な白髪は、「ブリーチしてつくったハイライト」として捉え、そこは明るいミルクティカラーなどを入れていけばよい。立体感が生まれるだけでなく、髪が伸びてきたときにも、とてもナチュラルです。日本人の髪色だと、一度色を抜かないと明るいカラーに染めづらいので、これもまた生かしたもの勝ちだなあ、と思います。
私もこの先、白い髪が増えてきたら今までできなかった髪色に挑戦したいな、と思います。そして全体的に「白く」なったら、メラニンの関係で黄ばむ白髪の色をさらに抜いて、プラチナホワイトにしてもよいかな、と妄想しています。
心も体も肌も髪も。変わっていくことを恐れずに。きっと、明日の私は、もっと生きることを楽しんでいる。
『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』（マガジンハウス）では、大草さんのファッションはもちろん、肌や体、心との向き合い方について紹介しています。日常に取り入れられる工夫がたくさん詰まった1冊です。
