お金のことや健康のことなど、老後の暮らしに対して漠然とした不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。できれば、いくつになっても自分らしく人生を楽しみたいもの。

71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」 がんを乗り越えてわかった本当の幸せ』(ダイヤモンド社刊)の著者で、団地でのひとり暮らしを楽しむ71歳のソネ ジュンコさんは、離婚や親の会社の倒産、末期寸前のがんなどを乗り越え、歳を重ねても等身大の自分で人生を楽しんでいます。

ここでは、病気を機に食生活を見直したというソネさんの普段の朝食についてご紹介します。

ソネ ジュンコさん
団地での暮らしを楽しむ71歳のソネジュンコさん(写真:川瀬典子)
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71歳、ソネ ジュンコさん。「朝の主食は手づくりグラノーラです」

私の日々の食べ方や食べているものについて、つくり方なども含めて具体的にお話ししていきましょう。

寝起きには必ず白湯(さゆ=水を一度沸騰させたお湯)を飲むようにしています。体温よりちょっと高めの、飲むと胃がぽかぽか感じるくらいの温度の白湯で、分量はコーヒーカップ1杯分。150~180mL程度です。

これでお腹を温めて、1日が始まります。

朝食
<上段>ゆで卵、豆乳ヨーグルト<下段>自家製豆乳ヨーグルトをかけた手づくりグラノーラ(酵素ドリンク添え)、酵素ドリンク(写真:川瀬典子)

朝食の定番は、次の3品です。

・自家製豆乳ヨーグルトをかけた手づくりグラノーラ(酵素ドリンク添え)
・スムージー
・ゆで卵

パンが大好きなので、以前は朝食によく食べていました。ところががんになったあと、食生活を見直したとき、パンを毎日食べ続けると胃もたれすることに気づきました。おそらく小麦粉に含まれる「グルテン」があまり体に合わないのだと思います。

そこで、朝食の主食としてグルテンが入っていない「オートミール(オーツ麦)」をとることを思いつきました。

とはいえ、お粥(かゆ)状のオートミールはあまり好まないので、大好きなナッツやドライフルーツの入った「グラノーラ」にして食べることにしたのです。

手づくりグラノーラは10日分まとめてつくっています

グラノーラ
(写真:川瀬典子)

グラノーラってお店で買うと高いですよね。そのうえ、量もちょっぴりしか入っていません。私は朝食で小さめのカフェオレボウルに1杯くらい食べたいので、10日に1回、まとめて手づくりしています。

そうするとナッツやドライフルーツを好きなだけ入れられますし、けっこうな量をつくることができるからです。

つくり方はとても簡単です。オートミール(グルテンフリーのオーツ麦)適量に好みのナッツやドライフルーツを適量、隠し味のクコの実と液体のコーヒーをそれぞれ少々まぜます。

そこにハチミツやメープルシロップなどで甘みを加えて、オーブンシートを敷いたオーブン皿にのせ、全体を均等な厚さになるようにならし、オリーブオイルをかけて焼きます。オーブンの温度は170℃に設定し、焼き時間は20分。

私はちょっと焼き色がついたところで一度オーブンをあけ、表裏左右が入れ替わるようにかき混ぜて、再び同じ厚さになるようにならし、ひと手間かけています。