息子と夫の面会時間中にかかってきた突然の電話

電話
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それはある日の元夫と息子の面会日。亜希さんは近くのカフェで、夕方の息子の引き取り時刻まで、ひとりで読書しながら時間をつぶしていました。そんなときに、元夫から電話がかかってきたんです。

「ちょっとさ、手短に話があるんだけど、3分だけいい?」というライトな感じできり出されました。

「普段だったら元夫からの電話なんて無視するのです、息子と一緒にいるハズの時間にかかってきたらなにかあったんじゃないかと思ってびっくりして出るじゃないですか。そういうのも計算してかけてきてるんですよね」

一体どのような内容だったのですか? と聞いてみると、元夫は「来月子どもが生まれるんで、養育費を減額して。月15万でいい? お前も働いてんなら、こんだけあればいけるでしょ。あとさ、月2回の面会なんだけど、子どもが生まれたらバタバタするからこれからは2か月に1回くらいになるかもなぁ。それかさ、おれは死んじゃったってことにしてくれてもいいから」といっきにまくし立ててきたというのです。

元夫はいつの間に再婚したのですか? と筆者が聞くと「それ、私も向こうに聞いたんですけれど『それは個人情報なので言えません』とか言われました」と話す亜希さん。

「別居期間が2年あったので、私としてはそこはもうどうでもいいんですけれど、いちばんむかついたのは、この話題を3分で終わらせようとしてきたこと。腹が立ちました。息子との面会だって『バタバタするからこれからは2か月に1回、それかおれは死んじゃったってことにして』って一方的に言われても、こっちとしては会わせたくもないわ! というのが本音ですよ」

元夫がこの電話を息子がいる前でかけているのか、だれかに預けてかけていたのか、今となっては知る由もありませんが、まさかの事態に亜希さんは怒りが抑えきれないレベルになったといいます。

私と息子の人生にもう二度と関わらないで!

ばいばい
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亜希さんは騙された気分ではあるけれど、あえて波風は立てなかったといいます。その理由もききました。

「これ以上、あの人と関わりたくないというのが本音です。私は、自分と息子の平和を選んだまで。経済的には向こうの方が豊かだし、私が戦おうとして、また精神的にまいっちゃうようなことがあったら『ほら、この女には子どもは育てられませんよ』と親権を取られても困ります。それだけはなんとしても避けたかった。だから私と息子の人生にもう二度と関わらないで! という気持ちを最優先して、向こうの言い分を飲んだんです」

もう今となっては、あのつき合っていたころの王子様のような男性とレスで離婚した元夫が本当に同一人物なのか、自分でもわからないと笑う亜希さん。元夫と完全に縁を切った現在の心境を最後にききました。

「離婚してもなんとかなる。離婚はこの世の終わりじゃない、始まり。子どもがいる人こそ、自分の心を強くもってほしいなと思います。私ができたんだから、きっとあなたも大丈夫だよ。私の体験談を読んで、勇気をもって辛い状況から一歩を踏み出せる女性がもしいたら、なによりです!」

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