先行導入した「太陽光パネル+蓄電池」で感じた限界

太陽光パネル
すべての画像を見る(全10枚)

わが家が先行導入したのは、太陽光パネル(5.6kW)とトライブリッド蓄電システム(パワコン+蓄電池4.9kWh)。太陽光の余剰電力を充電することで、発電時間外でも太陽光電力を有効活用でき、割安な深夜電力を昼に使うことも可能になりました。

 

太陽光パネルと蓄電池の導入効果

実際に太陽光パネルと蓄電池を、導入した効果を表にしてみました(上表)。ちなみに時間の帯のオレンジ色の部分は昼の電力、紫色の部分は深夜電力の時間帯を表しています。

1日に使っている電力を、買電(赤)、自家消費+蓄電池への充電(濃いグリーン)、自家消費と売電(薄いグリーン)、放電(蓄電池の電気を使用、黄色)と色分けしています。

発電量・消費量が異なるため「春・秋」「夏」「冬」の3つに分け、電力状況をまとめてみました。そして、以下のことがわかりました。

・発電量の多い春〜秋:太陽光の余剰電力を充電し、夕方以降、蓄電池から放電。そして蓄電量がゼロになると、日が出るまでの期間は買電

・発電量の少ない冬:深夜電力や太陽光の余剰電力を充電し、朝と夕方に放電。18時以降、翌朝までは買電(深夜電力で蓄電池にも充電)。6時以降、蓄電池の電力を使用し、発電前に使いきってしまう日は、買電(1時間程度)

この結果から言えることは、太陽光と蓄電池だけでは限界があること。

発電量が消費電力を超える春から秋にかけては、自家消費しきれない余剰電力が発生してしまうのです。この余剰電力(蓄電池の容量不足で発生)は安く売電しています。そして夕方以降に割高な電気を購入するという、なんとももったいないことになっていたのです。

また冬は、蓄電能力がたりないため、18時以降は割高な昼の電力を購入しています。蓄電能力が大きければ、深夜に割安な電気を買電して、蓄電池に充電。たまった電気を18時から、深夜電力が始まる時間まで使うことが可能です。