加トちゃんが今の自分を引き出してくれた

それにしても、ここまで甲斐甲斐しく茶さんのサポートができるのは、愛があるのはもちろん、元来持ち合わせている綾菜さんの「尽くし体質」などもあるのでしょうか。

加藤綾菜さん
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「いや、それが私のなかに尽くしてるって感覚はないんです。そもそも尽くす体質ではないんじゃないかな。実際、加トちゃんの前につき合っていた人には尽くしていませんでしたから(笑)。加トちゃんが今の自分を引き出してくれたんです。私自身、『自分にこんな一面があったんだ』と驚いています。加トちゃんだからしたくなるのはなぜかというと…、結婚当初、バッシングを受けて大変だったとき、守ってくれた恩があるからだと思います。
じつはバッシングを受けていた頃、加トちゃんの事務所には何万件もクレームが入っていたとか、当時彼の周りのほとんどの人は結婚に反対していたという事実を、加トちゃんは私に隠していたんです。私に言うとますます傷つくと思ったんでしょうね。それを知ったとき、今度は私が彼を守っていかなきゃ、と強く心に誓ったんです

●加トちゃんがいつまでも舞台に立てるように支えたい

また、茶さんの輝く姿を見続けていたいと話します。

「以前加トちゃんに、『何のために生きているの?』って聞いたことがあるんです。『綾ちゃんのためだよ』とはいうんですけど、絶対違う。たくさんの人に笑ってもらうために、芸人として生きていきたいという思いが、いちばんなんですよ。
私と一緒にいて幸せを感じてくれる部分も多少はあると思いますが、やっぱり舞台に立っているときの加トちゃんはいちばん楽しそう。あの輝いている姿を見ていると、加トちゃんの居場所は舞台なんだな。彼が舞台にいつまでも立てるように支えていかなきゃ、と思うんです

茶さんの健康のため、減塩食を学んだり、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修を修了したりと研鑽を続ける綾菜さん。かねてより取得していた食育インストラクター、生活習慣病予防アドバイザー、介護食アドバイザーもあわせると、いつなにがあっても、茶さんを守っていける“知の武装”はバッチリです。

加藤綾菜さん

「でも、まわりまわって、私も幸せなんですよ。加トちゃんを健康にしようと思って食や温活の情報を集めて実践しているうちに、私までどんどん健康になってきたから。減塩食になって足のむくみも減ったし、温活を始めて基礎体温も上がったんですよ」

「情けは人の為ならず」と言いますが、相手のためにしたことが自分にも返ってくる。夫婦間で“幸せの循環”ができているようです。

 

そんな綾菜さんが、今年9月に『加藤家の食卓』(アスコム)を上梓。「今がいちばん健康体」だという、現在80歳の加トちゃんの健康を支える減塩レシピ28品以上が掲載されています。ぜひごチェックしてみてくださいね。

加藤家の食卓 医師と栄養士の先生に長生きする食事の作り方を習いに行ってきたレシピ集

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