食品管理がしやすい冷蔵庫は食費を抑えることができ、結果「貯まる家計」に。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんが、NG例をもとに、冷蔵庫収納のコツを教えてくれました。
「お金が貯まらない冷蔵庫」には共通点があった
すべての画像を見る(全9枚)食品価格の高騰が続き、食費が膨らんでいるご家庭も多いのではないでしょうか。これまでより安い食材を買ったり、食費の予算を上げることも対策のひとつですが、食品管理をしやすくなるように整理整頓をして、食品の無駄を出さずに使いきることも有効です。
●食品の無駄が出やすい冷蔵庫、その共通の傾向
食品の無駄が出やすい冷蔵庫の中は次のような共通の傾向が見られます。
1:収納する定位置が決まっていない
2:収納グッズを使って仕切っていない
3:予備スペースをつくっていない
4:あきスペースを考えずに大量買いをする
5:消費期限、賞味期限、食品の状態をチェックしない
ここから各項目について詳しく傾向と対策をご紹介します。
●1:収納する定位置が決まっていない
定位置が決まっていないと、冷蔵庫のあいている場所に適当に収納しがちに。食品が少ないときはそれでも見失うことがないけれど、多くなるとほかの食品に隠れてその存在を忘れてしまい、しばらくして見つけたときには食べられない状態で処分することになるかもしれません。
それを防ぐには「この食品は必ずこの場所にある」という決まった収納場所(=定位置)を決めることが大切です。
<定位置を決めるといい代表例>
・牛乳
・卵
・ヨーグルト
・お酒
・みそ
・つくりおきや余ったおかず
・加工食品
・ドレッシング
・調味料
・納豆やキムチなどをまとめたごはん食セット
・ジャムやチーズをまとめたパン食セット
●2:収納グッズを使って仕切っていない
収納グッズを使って仕切っていないと次のような問題が起こります。
・手前にばかり置いていき、奥に追いやられてしまった食品の存在を忘れてしまう。
重ねられる保存容器に入れて、小さい物を手前に並べると、全体を見渡せるようになります。
・左右にはみ出てしまい、本来そこに収納するべき食品が収納できなくなる。
雑に積み重ねると左右に崩れがちに。
ボックスにまとめれば、左右に崩れず行方不明も防げます。
・食品が重なり、下になった食品の存在を忘れてしまう。
ただ投げ入れると混ざってしまい、どこになにがあるのかわからなくなります。
分類をして立てて収納すると、商品名がわかってベスト!
●3:予備スペースをつくっていない
あると役立つのが「予備スペース」です。
いただきものの要冷蔵の食材や、夏場に家族が買ってきたペットボトル飲料やゼリーなど、イレギュラーな食品の収納場所に困ったことはありませんか?
このとき、たまたまあいているなにかの定位置に収納してしまうと、その場所に収納すべき食品を買ったときに収納できなくなってしまい、またどこかあいている場所を無理矢理探して…と、ドミノ的に崩れる原因になってしまいます。
そういったときに予備スペースがあると、その場所を使うことができます。
わが家では普段からあえて冷蔵庫の中に空っぽのボックスを1つ入れており、イレギュラーな食品が入ってきた場合には、そのボックスの中かボックスをどかした場所に収納しています。