年を重ね、服選びに迷う人もいるのではないでしょうか? 50代の生き方にまつわる著書もある、整理収納アドバイザーでブロガーの原田さよさん(60歳)は50代から服を減らし、今では以前の6分の1の量をキープしているそう。着ない服を増やさない服選びについて教えてもらいました。

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どの服を残すか、年齢を重ねるごとに悩みますよね(※写真はイメージです。以下同)
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50代から60代へ、服選びで気をつけておきたいこと

バブル時代の服さえ捨てられなかった私は、10年前の秋、50歳でクローゼットの整理を始めたとき、家に300着以上の服がありました。そこから数年かけて整理し、現在ではフォーマルや部屋着を含めて44~45枚で1年をまわしています。

現在は、どの服もまんべんなく使えているし、なにをどれだけ持っているかも把握できているので、安心だし満足感があります。

今回は、そのように服を捨てらなかった私が、捨てたあと買い換えるならどういう服を選んでいるかを、つづっていきたいと思います。

●60代になって選ぶようになった服の特徴4つ

これからの紹介する服選びは、すべて、年齢を重ねてから思うようになったことです。50代以降は、「重たくない服」「顔映りのいい色の服」を選ぶようになっただけでなく、デザインの面でも意識するようになりました。

(1) 襟元が大きくあいていない服

胸があいた服

襟元が大きくあいていない服を着ているのは、私がどちらかというとやせ型で、首からデコルテにかけて筋張っていて貧相だからです。若い頃はそれでも出していましたが、だんだん難しくなりました。首にシワが入りたるんできたし、デコルテのあたりの肌もカサついてシミも出てきたからです。50代後半あたりからは脂肪も落ちてきましたので、鎖骨が浮き立ってしまい、さらに老けて見えるようになりました。書いていて悲しくなりますが、事実なのでなんともしがたい。

というわけで、老けたデコルテや首が目立ってしまうのを避けるため、襟元が大きくあいた服は諦めるようになりました。その代わり選ぶようになったのが、クルーネックやボートネックなど、襟元があるていど詰まったものです。

(2) 二の腕が出ない服

また、暑い時期は半袖を着たいですが、半袖一枚で外を歩くということはもうしません。二の腕から肘にかけてダブついているし、シワっぽいからです。保湿はしてはいるものの、追いつきません。そういうわけで、トップスを選ぶときは袖丈があるものにして、半袖を着るなら上になにか1枚はおって出かけています。

(3) ひざが出ない服

ひざが出ないスカートを選ぶようになった理由も同じです。ひざもひざの上にのっている肌もかさついたりたるんだりしているから、出せません。タイトスカートなども、立ったり座ったりしたときひざが出ないか気になります。もちろんすてき維持している人もいらっしゃいますが、ズボラな私には到底無理でした。

(4) 丈が長すぎない服

ロング丈のスカート

逆に、スカート丈は長すぎるものも選ばなくなりました。私は普段、自宅の2階でブログやコラムを書いているので、1階と2階を1日に何度も往復します。そのとき丈が長いと階段の上り下りが怖いのです。駅やお店の階段でも同じで、怖さを感じるようになりました。

ササっと危険を回避できなくなっているのか、裾を踏んづけて転びそうになったことがあるのです。危ないと思っても、昔は無理して超ロング丈のスカートで出かけていました。でも今は、危ないと思ったら、危なくない方を選ぶようになりました。