3人の子どもを育て上げ、現在は長女の家族と2世帯同居で暮らす井田典子さん。家事に仕事に、必死だった40代を経て、少し肩の力が抜けた50代、そして60代になった今は、毎日の家事などをルーティン化し、ゆとりをもって暮らすように心がけているといいます。
時間も頭の中にも“ゆとり”が生まれるまで
すべての画像を見る(全6枚)整理収納アドバイザーとして活躍されている井田典子さん。63歳の現在は「時間にも気持ちにも余裕をもてるようになりました」と話していますが、家事や仕事でいっぱいいっぱいだった時期もあったそう。
●井田さんの暮らしヒストリー
20代:23歳で結婚を機に上京
初めての家事や家計管理に苦労した頃。家計を助けるため、自宅で学習塾を開く。28歳で長男を出産。
30代:3人の子育てに奮闘
30歳で長女、35歳で二男出産。専業主婦になり、3人の子育て一色に。ママ友との交流も多かった。
40代:教育費、住宅ローン返済で家計がピンチに
教育費と住宅ローン返済のピークが重なり、家計がピンチに。自宅での学習塾を再開し、余裕のない毎日を送る。
50代:子どもが成人し、時間の余裕が生まれる
二男が大学進学、長女は結婚して、自分の時間をもてるように。整理収納アドバイザーとして仕事を始める。
60代:長女の家族と2世帯同居スタート
2人目の孫が生まれ、長女の家族と2世帯同居開始。限界までがんばるのをやめ、余裕をもって暮らすように。
●がんばりすぎない、井田さんの昼のルーティン
<昼食づくりは夫の担当に>
「コロナ禍で在宅ワークが増えた夫が、ランチづくりを担当してくれることに。残り物でパスタなどをつくってくれます」
そのためにも、キッチン道具や冷蔵庫の中身はわかりやすく整理。
<ランチ前はストレッチタイム>
夫が昼食の支度をしてくれている間に、15分ほどストレッチタイム。
「ストレッチポールで肩周りをほぐしたり、簡単にできる筋トレを。体を動かすと頭もすっきりして仕事がはかどります」
●買い物は週に1回まとめ買い
買い物は週1回。
「1日に必要な栄養素の表を基に、買うものを決めています。買い物もスムーズだし、買った食材を使いきれば栄養バランスも整うので、献立に悩みません」
生協も活用し週1回まとめて肉類を注文。
「魚は夫がこだわって、散歩がてら近所の鮮魚店で買ってくることも」
<乾物は買ってすぐまとめて戻して調理>
乾物は、買った日に開封して使い忘れ防止。
「まとめて戻し、ヒジキはその日のうちに、豆類は翌日に調理して冷凍保存。干しシイタケは乾燥剤などを除いた袋に水を注いで2~3日かけて戻し、戻し汁ごと冷凍」
『これからの暮らしbyESSEvol.05』では今回紹介した以外に、50代~60代の暮らし上手さんが「やめてラクになったこと」、老けない美容とファッション、どっちがおトク?、夏野菜おかずレシピなど、暮らしに役立つ情報が満載。