杉野遥亮さん主演のドラマ『ばらかもん』が7月12日からスタート。杉野さんにドラマの見どころをインタビューしました。
杉野遥亮さんインタビュー「五島列島での撮影は僕自身にもいい影響を与えてくれています」
長崎県の五島列島を舞台に、書道だけを支えにして孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家としても人間としても成長していくハートフル“島”コメディです。原作は、『ガンガンONLINE』『月刊 少年ガンガン』で2008年~18年にかけて連載された同名人気コミック。杉野さんは、本作でゴールデン・プライムタイムの連続ドラマ初主演を務めます。
●丁寧に向き合っていきたい
「初主演ということで、現場を引っぱっていかなきゃとか、初めはすごく意気込んでいたのですが、五島列島で撮影に入ったら、『楽しくやれたらそれでいいんだな』という気持ちになりました。ただ、キャストのなかでは作品に関わる時間がいちばん長いので、丁寧に向き合っていこうと思います」
杉野さんが演じるのは、都会生まれ、都会育ちの若き書道家・半田清舟(せいしゅう)。書道界の家元の跡継ぎで、若き精鋭として名をはせ、世間にもてはやされて高いプライドをもっています。ところが、ある挫折をきっかけに、日本西端の島、五島列島でひとり暮らしを始めることに。書の修行のため、静かなひとりきりの時間を過ごせると思いきや、近所の小学生・琴石なる(宮崎莉里沙)をはじめ、勝手に家に上がりこんでくる個性豊かで自由奔放な島民たちに翻弄(ほんろう)される毎日に戸惑い…。
「ビジュアルや書道練習など外側の役づくりや、清舟がどういう生き方をしてきたかなどは考えましたが、内面に関しては、あまりつくりこまないようにしています。実際に島に入って莉里沙ちゃんや、ほかのキャストの方とお芝居するなかで、ちょっとずつ構築している感じです。僕自身はグイグイ来られるのはちょっと苦手ですが(笑)、五島列島という土地柄や、島民の方々が皆さんいい人たちだから、清舟も徐々に変わっていくのだと思います」
●島での撮影は「日々の情報も気にならない」
戸惑いつつも、島民たちに助けられ励まされ、さまざまなトラブルに巻きこまれながら、清舟は少しずつ成長し、新たな書の境地を開いていきます。
「島はゆっくり時間が流れていて、海がめちゃくちゃキレイで、空気が気持ちよくて、おじいちゃんやおばあちゃんがみんな日やけしていて、石垣があって…。原作にある風景を実際に目にすると、東京で撮影するのとは、やっぱり作品のできが全然違ってくるなと思います。僕も東京では忙しい毎日を送っていて、せかせかした気持ちや不安がありましたが、島に来て4日くらい経つと、もう日々の情報も気にならないくらい(笑)。そういう意味でも、島での撮影は僕自身にもいい影響を与えてくれていると思います」
『ばらかもん』とは、五島列島の方言で、“元気者”という意味。苦悩しながらも夢に向き合う清舟は、勇気と元気を与えてくれるニューヒーローです。
『ばらかもん』
毎週水曜 夜10時
7月12日START
フジテレビ系 全国ネット放送(第1話は15分拡大)