●安心する人と過ごしてストレスを軽減させること

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ケアの方法ですが、いろいろある中でまず絶対にやってほしいと思うのが「だれかと一緒に過ごす」ということ。これは以前からお伝えしてきていますが、心理的な問題は孤立してしまうと悪化する傾向があります。それを防ぐためにもだれか安心できる相手と一緒に過ごす時間をつくるようにしましょう。

次にどんな適応機制が働いているのかを客観的に観察するようにしてみてください。自分を卑下したり、だれかのせいにしたりなどしていないでしょうか? これらの方法は症状を長引かせるだけで解決にはつながりません。まずは100点満点を目指さなくてもいいので、「これならできる」ということを見つけてやってみるようにしてください。そしてそれを少しずつ増やすようにしていくことをおすすめします。言い尽くされた方法ではありますが、笑うことや体を動かすことはやっぱり有効です。少しでもよい状態をつくるという習慣を身につけるとよいでしょう。

適応障害はこじらせてしまうとうつ病へと移行してしまいますので、早めのケアにこしたことはありません。ちょっとでも「なんかいやだなあ。しんどいなあ」と思ったら無理をせずに、自分なりによい方法で適応するように心がけてください。

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