50代を迎え、先々のお金の心配を抱えている人も多いのでは? そこで今回は、50代のESSE読者のリアル家計を大公開! 不安がいっぱいの家計をファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんが診断して、改善点をアドバイスします。

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コツコツ努力してるのになぜかお金が貯まりません…

悩む女性
コツコツ貯金をしていたはずなのにお金がない!(※画像はイメージです)
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今回、診断してもらったのは、鈴木涼子さん(仮名・56歳・パート)。夫(56歳)、長男(26歳)、長女(24歳)の4人家族で、住まいは持ち家一戸建てです。

コツコツと貯める努力はしているのですが、現在の総貯蓄は20万円。夫が現在56歳で、住宅ローンがあと13年も残っているのも不安です。夫は64歳までは今の給料で、65歳以降は「バイト+年金」か「減給で再雇用」か、まだはっきりしません。年金は65歳からもらい始めた方がいいのか、受給開始を遅らせた方がいいのかも悩みどころ。貯蓄が増えれば、不安も軽くなると思うのですが、なぜ貯まらないのか、効率的な貯め方も知りたいです。

<MONEY DATA>

世帯手取り年収 740万円(ボーナスを含む)

住宅ローン残金 2000万円(残り13年間)

総貯蓄額 20万円

●<塚越さんのアドバイス>収支は年間で把握するとラク!

電卓たたく猫

貯蓄が増えない家庭に共通している原因は、どんぶり勘定で使途不明金が多いこと。まずは、家計を年間で把握する習慣をつけましょう。簡単なのは、通帳のチェック。現在の残高と1年前の残高の差額が、1年間でどれだけ貯められたかの「実績」です。この金額を世帯の手取り年収から引けば、1年間でいくら使ったか明らかになります。

「思っていたより多い!」という場合は、使途不明金が潜んでいたり、固定資産税や年払いの保険など、年間で出ていくお金を計算できていない可能性大。この「特別費」を毎月積み立てるのか、ボーナスで捻出するかの年間計画を立て、できるだけ貯蓄を取り崩さないように。年金の受給開始時期は定年後の働き方が決まってから考えて。