壁かけテレビにするか悩んだ日刊住まいライター。クリアすべき難問が多く、諦めようとしたところ、家の棟上をして1週間後の配線の打ち合わで電気屋さんから神アドバイスをもらうことに。おかげで、自分にとって理想的な壁かけテレビを、スムーズに手に入れることができました。神アドバイスの中身を紹介します。

筆者の家の壁かけテレビ
配線がスッキリ、角度調整もバッチリの壁かけテレビ
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テレビを壁かけにする懸念点。意外なハードルとは?

家づくりでとても迷ったことのひとつが、テレビを壁かけにするかどうか。見た目は確かにスタイリッシュでかっこいい。しかし、以下のような懸念があって、踏みきれませんでした。

・高さや位置を誤ると、観にくいうえに、あとでの修正が大変
・配線がむき出しになると、見た目が悪い
・将来、周辺機器をテレビにつなぐ際、配線がややこしそう
・テレビを壁に固定すると、部屋のいろいろな場所から観にくくなりそう
・テレビの位置が固定だと、のちのち模様替えがしづらい

考えすぎてしまい、もう考えるのが面倒にまでなった筆者。「もう、置き型テレビでいいや」と思っていたところ、コンセントの打ち合わせの際に、電気工事を担当する電気屋さんが、「テレビは、壁かけにしますよね?」。当然かのごとく聞いてきたのです。

見た目がかっこいいし、地震対策にもなるからやりたい。でも、上記のような懸念が…。相談したところ、業者の方が、一つひとつ解決策を提案してくれました。その際の神アドバイスを紹介しましょう。

 

「高さや位置を誤ると、観にくいうえに、あとでの修正が大変」の解決策

業者:「テレビのサイズは何インチにする予定? テレビはリビングの床に座って観る? それともソファーに座って?」

筆者:「テレビは60インチくらいに。どうやって観るかは、まだ決まってなくて」

業者:「それなら、床から1m上にテレビの中心が来るよう設置したら、ソファーでも、床に座っても違和感ない高さになります」

こんなやり取りをした筆者と電気屋さん。後日、60インチ程度のベニヤ板を持って、工事中のわが家に再訪問します。ベニアをテレビに見たてて、設置予定の壁に貼りつけ、シミュレーションしてくれました。

筆者が確認してみると、確かに床に座ってもイスに座っても、違和感ない高さ。「誤った位置に設置して、観にくくなるのでは」という不安が、払拭できました。

 

高さがピッタリの壁かけテレビ

実際の設置の様子。床から1mのところに、テレビの中心が来るように設置したところ、まったく問題なしでした。

 

「配線がむき出しになると、見た目が悪い」の解決策

壁かけテレビのスタイリッシュさは、配線が出ずスッキリと壁に収まっているの前提。ではどうすれば?

 

配線がスッキリ

電気屋さんによると「コンセントをテレビの真裏(床から1mの上)と、床から数cm上の2か所に取りつけることで、配線がむき出しにはならない」とのこと。

 

壁かけテレビの裏の様子

さらに詳しく説明すると、以下のようになります:

・壁かけテレビ裏の壁にコンセントを設置する(テレビはこれを利用)
・テレビボード裏の壁にコンセントを設置する(AV機器はこれを利用)
・テレビとAV機器をつなぐケーブルを壁の中にはわせておき、その先端を、壁かけテレビ裏の壁とテレビボード裏の壁にあけた穴から出しておく(後日、ケーブルの各先端は、テレビとAV機器に接続します)

ちなみに、当初筆者は、テレビを壁かけにすればテレビ台は要らないと思い込んでいました。しかし、周辺機器がある場合は、それを収めるためにテレビ台が必要でした。

 

「将来、周辺機器をテレビにつなぐ際、配線がややこしそう」の解決策

配線計画の段階では、設置するのはテレビとブルーレイレコーダーだけでした。しかしのちに、ゲーム機をつなげることもありえます。その場合、結局配線がむき出しになる?

相談したところ、業者からは以下のような回答が。

「あらかじめ予備のケーブルを事前に壁の裏に通しておいて、必要になったらテレビとつなぐようにすれば大丈夫。それに、ケーブルを増やして、壁の裏に通すくらい、いつでもできます」

ということで、こちらも一件落着でした。