●とにかく暑すぎ!プロが教える夏バテ対策
暑さや紫外線に悩まされる夏、対策を間違うと、じつは逆効果になることも…。そこで、医学博士の福田千晶さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)【夏バテを放っておかないで。免疫力が下がり秋冬まで影響します】
「夏は基礎代謝量が年間でもっとも低い季節。そのうえ、夏バテで崩れた体調をそのままにしておくと免疫力が低下し、さまざまな病気にかかりやすくなります。秋冬の代謝を高めるためにも、しっかり対策することが大切」(福田さん)。
具体的には、衣・食・住の3方向のケアがポイントに。
「室温や体温の調整はもちろん、夏太りにも注意。いつもより体が重くなるとそれだけでバテるので、食生活にも気をつけて」
<POINT>
・夏バテになると免疫力が下がって、冬に風邪をひきやすくなる
・暑さ対策は衣・食・住に気をつけるのが大切
●冷房で手足が冷える!夏冷えの対策
暑さ対策でエアコンをかけるのは大切。ただその一方で、冷房で手足が冷えるのに悩まされることも。そこで、夏冷えにまつわる対策について、医学博士の福田千晶さんに教えてもらいました。
【衣服や食べ物で温めながら上手に体温調整を】
猛暑日や熱帯夜が増え、年々過ごしにくくなる日本の夏。屋外の炎天下とエアコンの効いた室内では、温度差が15℃以上になる場合も少なくありません。
「コロナ対策のため、きつく冷やして窓をあけるという場所もあり、体温調整するだけで体力を消耗します。外に出かけるときは羽織りものやストール、温熱シートなど体を温めるものを携帯し、冷たいもので胃腸を冷やさないように注意しましょう」(福田さん)
<POINT>
・室温と外気温の温度差に注意!
●冷えやむくみに効くツボ
日本の夏は、高温多湿。汗が蒸発しにくいので熱が体にこもりやすく、つい冷たいものとりすぎて、胃腸の調子が傾いてしまうことも…。
「そんなときに、アプローチしたいのが、胃腸の働きを助けるツボです。指圧やマッサージ、お灸などで刺激して、夏を元気に乗りきりましょう」と話すのは、メイ治療室・女性のための鍼灸院の代表で、鍼灸師の吉田明代さん。
【深部体温に注目!上手に体の熱を逃がして】
気温だけでなく湿度も高い日本の夏は、汗が乾きにくく、深部体温(内臓など、体の深いところの体温)が下がりにくくなるといわれています。
暑くなると、自然に冷たい飲み物や食べ物がほしくなるのは、深部体温が上昇しすぎて熱中症にならないように体の機能が正しく働いているから。ただ、悩ましいのは、冷たいものをとりすぎて、胃腸の調子が傾いてしまうこと。
「東洋医学では、とりすぎた水分はその重みで足元に下がり、脚をむくませる一因になると考えます。水は冷える性質があるので、足元も冷えてしまうのです」と吉田さん。
そこで、今回ご紹介するのが、夏を元気に乗りきるためのツボ「大都(だいと)」です。
「大都は、足の水分のめぐりをよくして、胃腸の働きも整えてくれるツボです。胃腸がしっかり働くことで、体にたまった余分な水分が排出され、むくみや冷えの解消につながります。腸は免疫を司るといわれていますので、免疫力アップも期待できます」
夕方になると足がむくんだり、冷たく感じたりする人にもおすすめ。