つくるのが手間だったり、マンネリ化してしまったりする毎日のお弁当。「ほんのひと工夫でお弁当はもっとおいしく楽しくなります!」と話すのは、SNSのフォロワー数約10万人以上と大人気のお弁当作家・のんさん。ここでは、のんさん流の毎日のお弁当づくりのコツと、ボリュームたっぷりで家族もよろこぶチキン南蛮弁当のレシピをご紹介します。
毎日のお弁当がさらにおいしくなる6つのコツ
すべての画像を見る(全8枚)高校生のころ、ダイエットで誤った食事制限をして体調を崩した経験から食の大切さに気づき、家族の食事づくりを始めたという弁当作家・のんさん。毎日の食事づくりのなかでとくに大切にしているのが「お弁当」だそう。SNSで発信している自分のため、家族のためにゆるっとつくるがんばりすぎないお弁当は、簡単なのに見た目も華やかで大人気!
そんなのんさん初のレシピ本『家族と自分のゆる弁』(主婦と生活社刊)から、のんさんが毎日のお弁当づくりで大切にしているという、「おいしい」を下支えしてくれるコツをご紹介します。
記事後半には「揚げないチキン南蛮弁当」レシピも掲載!
●コツ1:がんばりすぎず、上手に手抜き
朝、バタバタ、イライラしながらつくるお弁当は、見た目も味も残念に仕上がってしまい、モチベーションも低下気味に。毎日のお弁当づくりを楽しく続けるために、つくりおきおかずや冷凍おかず、煮豆などの市販品にも頼りましょう! ときには一品おかずのお弁当なんて日も。なぜか手抜き弁当の日ほど、弟に「今日の弁当おいしかった!」なんて言われたりします。
●コツ2:衛生面を最優先にする
お弁当が原因で家族が体調を崩してしまわないよう、衛生面は第一優先にしています。とくにおかずが傷みやすい夏は要注意。肉、魚、卵、乳製品などは意識してしっかりと火を通す、おかずやご飯はちゃんと冷めてからフタをする、おかずの水けはペーパータオルに吸わせる。酢の物や梅干しを入れるなど。一年を通して傷みにくい工夫を大切にしています。
●コツ3:味のバランスを考える
つめるおかずの味に変化をつけるのが大切! しょうゆ系の甘じょっぱい主菜、かぼちゃやさつまいもを使った箸休め、マリネや酢の物などの酸味がさわやかな副菜といった感じでバランスよくつめ、最後まで楽しく食べられるようにしています。
また調理法も揚げ物、煮物、あえ物とバリエ豊かに。食べているところを想像しながら献立を考えると、よりよい組み合わせを思いつきますよ。
●コツ4:冷めてもおいしい一工夫を
いつものおうちごはんなら、できたてアツアツのおかずや冷えたサラダなど、温度管理した状態で食卓に出せますが、お弁当は冷めた状態で食べるのがスタンダード。食材の下味をしっかりつけてメリハリをつけたり、ご飯はギュッとつめず、ふんわりと入れたり。ひと工夫で差がつきます。できたてではなく、料理が冷めた状態で味見をしてみるのもいいかもしれません。
●コツ5:かたくり粉を味方につけて
お弁当づくりの強い味方となるのがかたくり粉。温かいうちに食べた方がよさそうな料理でも、水溶きかたくり粉でとろみづけをすると味がよく絡んで、冷めてもおいしく食べられます。お肉にかたくり粉をまぶして炒めると、冷めてもしっとりやわらかに。さらに汁もれの心配も減りますし、テリッとつややかな見た目になってぐっとおいしそうに。まさに一石三鳥です。