仕事も家事も、全部自分ががんばらなきゃ…そんな毎日を過ごしていたりしませんか? がんばり屋さんは信頼も厚くとてもかっこいい、でも時には追いつめられてしまうこともあります。50代のトップブロガー・中道あんさんは、完璧を目指そうとしない生き方にシフトしたそう。詳しく教えてもらいました。
毎日の100点をめざすのをやめた。ご機嫌に過ごすコツ
すべての画像を見る(全3枚)普段、夢なんてみないのですが、久しぶりに見た夢が最悪でした。どういうわけかのど自慢コンテストにエントリーしたのに、課題曲を暗記していないがためにとても慌てふためいて焦っていました。
「歌なんか得意じゃないのになぜエントリーしちゃったのか」
「ヤバイ! もうすぐ順番が回ってくるどうすればいいんだぁ~」
「観衆の前で恥をかきたくない~」
「誰か歌詞カード持ってませんかぁぁぁ」
なんて頭を抱えているところでハッとめが覚めたのです。こんな夢をみてしまう理由はなんでしょうか。じつは、仕事でのタスクがいっぱいで追い込まれていたので、そのプレッシャーが原因ではないかと思いました。このような夢を見るのは初めてではありません。OL時代にも、苦手な事務作業で失敗して慌ている夢をよく見ていました。それは退職後10年くらいたっても、ときどき思い出したかのように見ることがありました。ちょうど子育てが忙しい時期と重なっていました。
●完璧を目指そうとすると追いつめられ、イライラします
私の場合は、ものごとを詰め込みすぎたり、苦手なことに取り組んでいたり、完璧を目指していたりすると、どうやらプレッシャーに押されて「追いつめられる夢」をみるようです。最近のことです。娘から頼まれたことに思いのほか時間をとられてしまい、普段ならなんともないことなのに、うまくいかないことにイライラしてしまったのです。
あなたにもないですか? 仕事と家事に追われる生活なのに、毎日家族分のお弁当までつくっている。すると木曜日の朝くらいになると、些細なことにイライラしてしまうなんて経験が。
毎日お弁当をつくるのはキツイから週1回はパンを買ってもらうようにした。すると「つくらねば」のプレッシャーが和らいだ分、家族に優しくなれた。これはパート主婦時代の私です。最後は夫に「社員食堂で食べてください」といって弁当づくりをやめました。
仕事もちゃんとして、家事もちゃんとして、家族の世話もちゃんとして「ちゃんとしよう」と思う人は、何事にも100点を目指そうとしてしまいます。責任感が強く、がんばり屋さんなので、信頼に厚かったりしますが、反対に余裕がなくなって自分を責めたり、追いつめられたりします。
●自分がなぜこんなにイライラしているのか洗い出す
娘の用事がすんだあと、イライラしている自分に気づいたので、コーヒーを持って自分の部屋に引きこもりました。それで自分がなににイライラして、なにが原因なのかを冷静になって考えてみました。
(1) 娘のお願い事を手伝っているせいで、仕事が進まない。不満
(2) どうして、こんなタイトなスケジュールにしちゃったのか。後悔
(3) 進まないことで時間管理ができない自分のダメ出しをしている。責め
(4) 気持ちや時間の余裕がない中で、夕飯までつくるのか。しんどい
(5) そんなことをしていたらやりたいことができない。焦り
という感情がでてきました。
これって、理想の1日を100点にして、「できてない、ダメじゃん」で減点に目がいってしまい、100点とれないことへのイラだちなんですね。これでは自分だけでなく周りにも寛容にはなれませんよね。実際、娘に対してもイラっとしたことを反省しました。
ということで、なにを優先させたいかを考え、「今日中にやりたかったこと1つだけやろう」と決めました。