お金の不安がぬぐえない現代。50代でフリーランスとして働く中道あんさんに、お金の運を上げるために「やめた習慣」を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全3枚)運気を上げるため、手放したお金の習慣
フリーランスになり4年目に突入しました。何かと体調面で変化があらわれやすい50代は、自分の体調管理が一番に大切で、いかに元気で働けるかが働き方に関わらず大事ではないかと思います。食生活や睡眠時間を整えることで、仕事や日常のパフォーマンスは上がりますが、運気を上げることは、それと同じくらい大事だと思っています。
特に私の場合は、自分が動かなければ収入はゼロになる。万が一大きな病気や事故で動けなくなったら、大変なことになると想像できます。だからこそフリーランスの自分にとって「留まる」「滞る」「止まる」という言葉を忌み嫌っています。
おかげ様で心身ともに健康ですし、会社員時代の苦手な事務仕事が少なくなってストレスもなく好きな仕事を存分やっています。気をつけていることは何よりも、ものごとを留まらせないようにすること。人のカラダに流れる血もサラサラの状態だと健康ですがドロドロだとカラダのあちこちに不具合が生じますよね。それと同じで、氣の流れを良くして運気を上げて仕事してご機嫌で暮らしていく。その為に、手放した悪い習慣があります。
●支払いを先送りしない
事務作業が苦手なせいもありますが、銀行や役所に行くのが面倒臭いのです。役所でやらなきゃいけない手続きはいつも期限ぎりぎり滑り込みセーフ。そして、振り込みなどの支払いが遅いこと。キャッシュレスの時代とはいえ、銀行振込や納付書払いをすることは少なくありません。先日、確定申告を終えて納税しました。1年分なので、そこそこ大きな金額になります。でも、納めるべきものはきっちり納めないといけません。
まだ締め切り日までに期間はあったのですが、銀行窓口へ直行しました。会社員時代は振込などを、ついつい明日と一日ずつ先延ばしになり、気がつけば忘れてしまうこともしばしばありました。ハッと気がついて、あわててコンビニに駆け込み支払うという悪い習慣。その時の気分はとても悪いもので、自分のだらしない部分に嫌気がさしたものです。
その期限ギリギリまで支払いをしない理由は、心のどこかに「できるかぎりお金を離したくない」という意識があるからだと思うのです。しかし、いつか支払わなくちゃいけないお金を持っているというのは借金を抱えているのと同じだと思うようになりました。
払うべきものはすぐに払う。振込依頼がきたらその場で処理をするようになりました。ペイジーマークつきの納付書ならスマホでサクッと支払えます。ネットバンクがあれば、ATMやコンビニに行かなくても支払える。すると気分もすっきり気持ちも良くなります。
氣の流れをよくしたければ、お金の流れをよくすること。支払えた喜びと、感謝の気持ちをのせてすぐに支払えば、出で行くほうのお金も気分が良いでしょう。支払うべきお金を留まらせないことで、氣の流れが滞ることなく運気も上がっていくような気がします。
●簡単に値切らないようにする
大阪人はお金にシビアとも言われています。すぐに「高い、安い」などジャッジをしたがるものですし、電化製品などは値札があってないようなもの「値切ってナンボ」という価値観を持っていました。悪い言い方をすれば出し渋り。相手に損させても自分は得をしたいというものです。この値段交渉をゲームのように楽しんでいました。ただ値段には、それが製品になるまでに、それぞれの「労働」も含まれています。「値切る」というのは働いている人に失礼だな、と思うようになったのです。
●相手との値段の交渉はしっかりする
仕事をしていると、価格交渉の場面はどうしてもあります。そのとき「気持ちよくお仕事を受けていただくのはおいくらですか?」と聞くようにしています。すると、先方様も「これくらい」という金額を提示されます。お互いが納得すれば交渉成立となります。
「安いから欲しい」のか「その価値に魅力」を感じたから欲しいのかでお金を支払うときの満足感に違いがあると思います。「安いから欲しい」は他に欲しいものがあるけれど妥協して払う場合もあるのではないでしょうか。「安いから、買っておこう」というのはある意味無駄使いでもあります。安いからという理由で買ったものの、着るチャンスがなくて、そのうち忘れ去られた洋服などがクローゼットにありませんか。
お金を出すときには、すっきりとしてお金の流れを良くしたい。習慣づければお金を手放すことへの抵抗もなくなってきました。たかが支払いなんて思うかもしれませんが、だれもが多少は抱えるお金の不安。日常の小さな滞りが、運気を下げると思っています。ぜひ、支払いなどのお金は、気持ちよくすぐに支払う習慣にしてみましょう。