梅雨どきは、カビやダニ、最近が増殖しやすいシーズン。家の掃除や片づけも、普段と違う工夫が必要になります。

汗や湿気がたまりやすい寝室・押し入れ・クローゼットと、カビの胞子がたまりやすい玄関がとくに危険なポイント。

ここでは、知的家事プロデューサーの本間朝子さんに、予防法&対処法を教えてもらいました。

梅雨どきのカビ対策!寝室・押し入れ・クローゼットで気をつけるべきポイント

寝ている間にかく汗で湿気がたまる寝具は、カビやダニが発生しやすく、アレルギーの原因になりがち。梅雨時期はとくに気をつけたい場所です。
また、押し入れやクローゼットも、風通しをよくすることを心がけたいもの。

要注意ポイント
梅雨どきは要注意!カビやダニが発生しやすい危険スポット
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●衣類:湿気を逃してから収納

衣類

【対処法】

一度着用した服をすぐに洗わない場合、ひと晩クローゼットの外にかけて湿気を逃してから収納しましょう。
クリーニングに出した服にかかっているビニールの袋も、湿気がこもるので必ず外してください。

●枕:起きたら立てかける

枕

【対処法】

寝ている間にかいた汗による湿気と、フケや髪の毛、皮脂などで、ダニが繁殖しやすい状態に。朝起きたら枕を立てかけ、風を通すようにしましょう。
カバーはまめに洗うか、フェイスタオルなどを巻き、毎日取り替えるのがおすすめ。

●布団:かけ布団をめくって風を通す

【予防法】

晴れた日は両面を天日干しするのがベスト。できなくても、かけ布団の頭側と足側を、できれば毎日交互にめくって風を通すようにしましょう。
また、カバーやシーツはまめに洗います。

【対処法】

布団にカビが生えたら、カバーは衣類用の漂白剤で洗濯を。
布団は目に見えるほどのカビの場合、内部まで菌糸が入り込んでいる可能性があるので、クリーニング店で丸洗いするようにしましょう。

●ベッドのマットレス:定期的に上下表裏を入れ替える

【予防法】

1か所に湿気がたまらないように、定期的に上下表裏を入れ替えて使います。マットの下に本などをはさんで空間をつくり、扇風機で風を送るのも効果的。
また、マットは掃除機をかけてホコリやダニを吸い取り、ベッドの下もまめに掃除をしてホコリをためないようにしてください。

【対処法】

カビが生えたら、消毒用エタノールをしみ込ませて1時間ほどおき、ふき取ってからドライヤーで乾かします。

●クローゼット:つめ込みすぎず、空気の入れ替えを

【予防法】

つめ込みすぎると通気性が悪くなり、すみの方にカビが生えてしまうことも。着ないものは処分し、衣類と衣類の間に隙間をあけてください。
週に1度ぐらいは扉をあけ、扇風機の風を当てて中の空気を入れ替えましょう。

●押し入れ:扉をカーテンに替えても

押し入れ

【予防法】

しまうものと壁との間を5cm程度離して収納。ダンボールなどは湿気を招くので捨てます。週に1回はふすまの両端をあけ、片側から扇風機の風を当てて湿気を逃しましょう。
風通しを考えて、扉をカーテンに替えるのも効果的。

【対処法】

カビが生えてしまったときは、消毒用エタノールをしみ込ませた布で念入りにふきます。

●押し入れの布団:スノコで床から浮かせる

押し入れの布団

【対処法】

じかに収納すると湿気がこもりやすいので、下にスノコを敷いて床から浮かせ、風通しを確保。
起きてすぐにしまわず、湿気を逃してからたたんでしまいましょう。

玄関の湿気に注意!カビを発生させないためのテクニック

玄関

外からの汚れや湿気が入り込み、カビの胞子もたまりやすい場所。雨で濡れたものはしっかり乾かしてからしまうなど、湿気をためない工夫を。

●靴:ひと晩おいてからしまう

【予防法】

足は1日にコップ1杯もの汗をかくうえ、靴の中は暖かくて雑菌やカビが繁殖しやすい状態になっています。
帰宅後はすぐにしまわず、ひと晩おいて湿気を逃してからしまってください。除菌スプレーを使うのも手。

●ゲタ箱:履かない靴は処分

【予防法】

履かない靴は処分してできるだけ余裕をもたせて収納し、空気の通り道を確保。湿気は下にたまるので、下の方に除湿剤を置くと効果的です。ときどき扉をあけっ放しにして空気を入れ替えましょう。

●傘:しっかり水気をきる

【予防法】

使ったあとは広げて干し、しっかり水気をきってから傘立てにしまってください。
ときどき全体にまんべんなく防水スプレーをかけておくと、水がきれやすくなって、濡れても早く乾きやすくなります。

●外遊びの道具:泥を持ち込まない

【予防法】

外の泥汚れには、カビの胞子がいっぱい。泥は玄関に持ち込まず、外で落とすようにしましょう。
深さのあるプラスチックケースなどを用意し、そこにしまうようにすると、汚れが広がりません。