街中や住宅地で、枯れた花や植物、乾いた土が残ったまま放置されたプランターを見かけたことはないでしょうか?
「植物が放置される原因は園芸土かもしれません」と語るのは、庭木手入れのプロ・竹内邦雄さん。初心者でも続けられる“ベランダガーデニング”について伺いました。
旬の花を最小限の手間で育てられるベランダガーデニング
買ってきた花の種や苗を植え、シャベルで土を入れてつくったプランター。
始めた頃は愛着もあり、水や肥料をしっかりあげていても、時間の経過とともに手間となり放置状態に…。
こうやって生まれた「放置プランター」は、庭やベランダの景観が損なわれ、害虫などの発生にも繋がります。
●土壌改良材で土を再生
撤去できない理由の大半が園芸土の処分です。市町村のゴミ回収では対応ができないケースが多く、専門業者などに依頼するのも面倒。
古くなった土は生育を阻害する菌や栄養不足を解消して、酸性化した土を、植物が好む中性から弱酸性にする必要があります。
そこで市販されている土壌改良材を使い、リサイクルすることで処分する手間を省きましょう。
これで植物が育つ土壌が完成します!
●園芸土を気にしないでスタート
今回おすすめするのが、園芸土の使用量を最小限に抑える方法です。
大型プランターに鉢植え(生花)とフェイク(グリーンとココヤシ繊維)をセットするだけ。初めて花を育てる人にはピッタリな方法です。
撤去を安易にすることを前提に考えているので、園芸土の処分も少なくて済みます。
【ベランダガーデニングの始め方】
(1)プランターに花を鉢植えのままセットします。
(2)鉢植えの隙間を、フェイクグリーンやココヤシ繊維で埋めます。
(3)約5分で華やかなプランターが完成!
●初心者でも手軽にできるベランダガーデニングのポイント
園芸土はプランターにセットする鉢植えの中だけに抑えます。
花は3か月を目安に、生育時期が終わると新たな鉢植えに入れ替えすれば、初心者でも簡単に花のレイアウトが行えます。
プランター1台にすることで、栽培管理を一元化できます。ホームセンター(園芸コーナー)などで購入できます。
花(鉢植え)約15cmを3鉢ほど用意し、プランターの中にセットしてボリューム感を出します。
3か月ほどで花を入れ替え。好きな花を選んで気軽に楽しんでください。
【ポイント2】 フェイク(グリーンとココヤシ繊維)を使用プランターの隙間は、フェイクグリーンを使って演出。
ココヤシ繊維を園芸土の代わりにします。外せば簡単に花の入れ替えが行えるうえ、害虫発生や排水口のつまりが軽減できます。
フェイクは、100円ショップでも販売されています。
【ポイント3】 安くて便利、100円ショップで道具購入道具一式(スコップ・グローブ・ジョウロ・園芸ハサミ)も、最近は100円ショップで購入できます。
ジョウロは大型がおすすめ。水汲みの回数を減らせて便利です。
【ポイント4】 床置きよりも、ガーデニングスタンドの活用がおすすめあまり腰を曲げる必要がなく、体に負担を少なくできます。破損や汚れ(カビなど)防止、風通しがよくなり、生育状況も把握しやすくなります。
プランターを放置せず、季節の花や植物を楽しみましょう!
※花の品種によっては、鉢の入れ替えが必要となる場合があります。