●嗜好品は優先してよし

長引く自宅療養で、意外とあなどれないのが嗜好品でした。私の場合は毎日コーヒーを飲むのが日課。ただでさえ自由のきかない生活で、小さな楽しみすらなくなってしまうと精神的につらくなります。炭酸水やお菓子、アイスなど、自分にとって欠かせないと思う嗜好品はできるだけきらさないようにすることをおすすめします。

ちなみに、飲料の配送ではカクヤスを利用していました。在庫のあるものなら当日配送も可能で、もちろん置き配サービスも利用できます。ぜひ調べてみてくださいね。

●こだわりがなければ、紙皿や割りばしがラク

食事のあとにつきまとうのが、洗い物。ひとり暮らしだと、食器を洗ってくれる人はいません。1日3食、UberEatsなど宅配食を利用しない限りはかならず洗い物が出ます。元気なときでも面倒ですが、症状があるときにはこれが結構、つらいものでした。

「すてきなお皿を使って、少しでも療養中のテンションを上げたい」などのこだわりがあれば別ですが、とくにこだわりがなければ、この期間は割りきって紙皿や割りばしを使ってもよいと思います。私は買っておけばよかったと思いました。あって困るものでもないので、日ごろから家にストックしておくとよいかもしれません。

自治体からの支援に頼りすぎないよう、準備を

●パルスオキシメーターや食材は、自分で準備した方が早い可能性が

東京都では、自宅療養者へのパルスオキシメーター貸し出しと食糧の支援が行われています(2021年8月現在)。ただこれも、私の場合は療養生活が始まって6日目にいずれも到着しました。

陽性になった場合、東京都ではまず自治体が陽性者に連絡して状況を確認し、自宅療養の場合は自治体から都へ、陽性者にパルスオキシメーターや食糧支援をするよう申請をする、という流れのようです。私は陽性になった当日に自治体の保健所から連絡があり、かなりスピーディな対応をしてくれたと思いますが、自治体によってはこの状況確認の連絡が遅れていることも。都からの支援物資がいつになるかわからない状況なら、パルスオキシメーターや食材は自分で用意した方が早いかもしれません。

パルスオキシメーター
パルスオキシメーターも、自分で購入しました
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パルスオキシメーターは楽天やAmazonなどネットショップで購入すれば、2~3日で届く場合が多いです。価格も安いものなら2000円台からあるので、安心が買えるなら痛い出費ではありません。ただし、電池が入っていない商品もあるので、購入前に確認した方がよさそうです。

ちなみに私の自治体では、陽性になったあとの聞き取り調査の際に「パルスオキシメーターや食糧が届くのが数日遅れているという状況ですが、申請しますね」という断りがありました。もし自分で用意できそうだなというくらい軽症であれば、ここで「パルスオキシメーターや食糧は不要です」と断ってしまうのも手です。というのも…。

箱

1週間分の食糧は、じつに段ボール3箱分。うちひと箱はまるまる水が入っているのでかなり重く、玄関前に置いてもらったあと自宅へ運び入れるのにひと苦労でした。

棚に缶詰など

都内のひとり暮らしでは、そこまで広いスペースがないという人も多いでしょう。1週間分の食糧はありがたいですが、場所をとる段ボールからなんとか収納スペースにうつしていく作業が地味にしんどかったです。もちろん収納スペースにも入りきらず、とりあえず段ボールを片づけたときにはかなり体力をそがれて本末転倒という感じがしました。

箱に食料

ちなみに内容は写真のような感じで、レトルト食品やパスタの乾麺、カップ麺、お菓子類、フリーズドライのみそ汁やご飯、コーヒー飲料やツナ缶、サバ缶など。あってよかったものもあれば、これは食べないだろうなというものもあり、正直玉石混交です(いただいた身で文句を言うものではありませんが…)。本当に必要な人に必要なものが届くといいなと思うので、内容を知っていたら断ってもよかったと感じました。