家を建てるときのポイントのひとつに、収納をどう確保するかという問題があります。家族が増えたり、ライフスタイルが変わったりすることを想定すると、収納スペースはしっかり確保しておきたいものです。9年前に家を建てた日刊住まいライターは、ハウスメーカーからあがってきたプランを見て、収納がたりていないことにがく然。自ら提案して階段の途中に収納を設置してもらいました。これがコロナ禍の今、ものすごく役立つスペースに。つくってもらってよかったと、再認識しています。さっそくレポートします。
すべての画像を見る(全9枚)階段途中だから、2階まで上がらなくても出し入れできてラク!
長く住んでいくと、ものが増えていきます。家づくりの計画の当初から、どこに追加して収納がつくれるか悩んでいました。
便利な場所にあった方がよいのですが、1階は間取りも決まっていたので、これ以上収納スペースは増やせないという結論に。
図面をよく見ると、2階へ続く階段のちょうど真ん中に、収納に使えそうなスペースが!そこで、設計者にお願いして収納にしてもらいました。
当初は「階段の途中に収納をつくるって、使い勝手はどうなんだろう?」と思いましたが、これが意外と便利。階段のいちばん上まで登らなくてもいいのもラクで、階段からもちょうどよい感じで手が届きます。
扉の大きさは畳1枚分ほどの大きさですが、奥行きがあるので意外と収納力もあり。
測ってつくったわけではないですが、3個1セットで販売されている収納ボックスがぴったり入って、片側だけでも9つも仕分けすることができています。
コロナ禍で買い物に出られない今、とても貴重なストック収納場所に
収納の中は可動式の棚にしていたので、ものの大きさによって棚の高さを変えられます。
この先、大きな荷物が増えたり、収納方法を変えたりしたいことがあっても、対応できるようにしているのは安心です。
収納しているものの半分は、布団乾燥機や誕生日などのイベントで使う小物類、タオルのストックなどあまり使わないもの。
あとの半分には、よく使う日用品を収納しています。
新型コロナウイルスの影響で、家にいる時間も増えたことで日用品を少し多めに買う習慣もつきました。洗剤やトイレットペーパー、ボディソープやマスク、消毒液といったものもこの収納スペースに収まる量をストック。
外出自粛期間に何度も買いに行く必要もなく、収納場所に困ることもなく適切な量をすっきりとストックできています。
2階廊下にも収納をつくり、季節物の衣類やスーツケースの置き場所に
もう1か所、ここに造ってよかったと思える収納スペースが2階廊下のクローゼット。ここも当初のプランでは収納はないものでしたが、家族が共有して使えるクローゼットにしました。
中には夫の仕事用のスーツや、家族の冬物のコートやダウン、衣替えのケースなどを収納。ちょうど寝室と子ども部屋の間につくったので、衣替えの季節も作業がしやすいメリットがあります。
また、ここにはあまり出番のない旅行で使うスーツケースや、捨てられないパソコンの箱も保管。パソコンの箱は場所を取るので捨てたいところですが、修理に出すときにないと困ります。在宅が増えたことで新しく購入したパソコンの箱は、結構な大きさですがこのスペースに収まっています。
階段の途中も、2階廊下につくった収納も、当初のプランにはなく、こちらからハウスメーカーに提案して設けたスペース。しかし、非常に便利で大きさも満足。デッドスペースをうまく利用できたことも、よかったと思っています。