二世帯同居は価値観やライフスタイル、生活時間帯の違いから不満やストレスがたまりやすそう、というイメージを抱く方は多いと思います。ですが、二世帯だからこそ得られるメリットがたくさんあるのも事実です。数か月前に実家をリフォームし、夫、実母と3人で暮らす日刊すまいライターが、親目線での二世帯同居のメリットについてレポートします。

お茶の準備
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目次:

リフォームやメンテナンスの費用が抑えられるメリットが税金や保険などの負担が軽くなる町会費や町会のお手伝いの負担が減る

リフォームやメンテナンスの費用が抑えられるメリットが

食事の支度

二世帯同居をするにあたり、1階部分を子世帯用に、2階部分を親世帯用にリフォームしました。しかも、水回りを共有する一部共有型のため、新築するよりも費用をだいぶ抑えることができました。

実は、筆者たちが家を探しているタイミングとほぼ同時期に母は大規模な家の補修を考えていたそうです。ちょうどいいタイミングでのリフォームとなったため、補修費に充てようとしていたお金をリフォームに回すことができた、と喜んでいました。

雨漏りやトイレ詰まりといったトラブルがあった際も、家族が力を合わせることで、解決に向けスムーズに進めることができます。
また、今後必要となってくる家のメンテナンスについても、修繕の規模、内容などについてざっくばらんに相談できるので、母は非常に心強いと言っています。

税金や保険などの負担が軽くなる

二世帯住宅の外観

税金や保険などの負担が軽くなることにもメリットを感じているようです。

たとえば固定資産税は親世帯と子世帯とで折半して支払うことができるので、母は浮いた分を老後の貯蓄に回せるようになったそう。

火災保険に関しては建物の所有権を持つ母が契約者となり、被保険者として子世帯を連名で設定することができます。二世帯分を支払わなくてもいいので、お互いに助かっています。

町会費や町会のお手伝いの負担が減る

町内会にまつわるこまごまとした作業やお付き合いも、高齢の母にとっては負担になっていたようです。ゴミ拾いやお祭りといった行事のお手伝いについては、親世帯と子世帯、それぞれが得意な分野を担当するようになったので、負担が減ったと喜んでいます。

また、地域によっては二世帯分の町会費を請求されるところもあるそうですが、筆者の住む地域では、同居する親世帯に収入がない場合は二世帯分を支払わなくてもOKというルールなので、ありがたくそのようにさせてもらっています。

これまで母はひとりで家を守ってきたので、経済的なことだけでなく、心理的なメリットも強く感じているようです。実の母と夫との3人暮らしに最初は不安もありましたが、母がそのように感じていることを知り、筆者も二世帯で暮らすことはメリットの方が大きいと実感しています。