●人や動植物と触れ合う時間をつくる
・生き物の世話をする
すべての画像を見る(全7枚)夫を失い、長年飼っていたインコが相次いで亡くなり、世話をする相手がだれもいなくなったとき、一緒に生きていく仲間が痛切にほしくなりました。
そして迎えたのが、インコのひなたち。自分を必要としてくれるかわいい鳥たちがいる限り、まだまだ元気で楽しく暮らさねば、と思うようになりました。
久しぶりに買った、根のある植物も日常を潤してくれる大切なものです。日当たりや水やりに気を遣い、日々様子を見ながら育てることは、小さくても確かな生きがいになります。
・会いたい人と話す
1人暮らしになり、リモートの仕事が増え、口を開かない日が格段に増えました。つらいときに、人と会って話す方がいい人、ひとり静かに過ごす方がいい人、どちらもあると思いますが、私は話をした方がラクなので、このコロナ禍の状況は非常にこたえました。
なので、心の内を話せる人とは、短時間でもできるだけ対面で会いました。相手も、こちらの状況をわかってくれているので、快く時間をとってくれたのは本当にありがたかった。感染対策を徹底しながらのマスク越しであっても、人の温もりを間近に感じて話すのは本当に癒やされますし、単純に笑顔になれます。
●急いで前を向かなくてもいい
喪失の苦しみは、なにかしたからといって簡単に消えることはありません。無理して元気にふるまう必要はないし、急いで前を向かなくてもいい。
それでも、1ミリでも元気になりたいときは、日常に変化をつけるのもひとつの方法だと感じます。小さな時間稼ぎで、少しずつ、少しずつ。いつかまた、人生は楽しいと思える日が来ることを願って。
※インコなど動物によってはアロマオイルの成分が悪影響を及ぼす場合があるので、アロマ芳香浴をする場合、十分に換気を行い、飼育スペースでの使用は避けてください。
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【佐藤由香さん】
生活情報ライター。1968年埼玉県生まれ。編集プロダクションを経て、2011年に女性だけの編集ユニット「シェルト・ゴ」を立ち上げる。料理、片づけ、節約、家事など暮らしまわりに関する情報を中心に、雑誌や書籍で執筆。