●のぼせ、ほてり、発汗のセルフケア
急にカーっと顔をはじめ体が熱くなったり、大粒の汗が止まらなくなったりする症状は「ホットフラッシュ」とも呼ばれ、代表的な更年期症状のひとつです。
急激に減少する女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて、自律神経のバランスが乱れ、血管の拡張や収縮の調整がうまく働かなくなるために起こると考えられています。
【香りの効用で癒されるアロマテラピー】
すべての画像を見る(全7枚)ラベンダーの精油は、自律神経を調整する働きがあるといわれています。ハンカチにラベンダーの精油を1滴垂らして持ち歩いたり、眠るときに枕元にラベンダーの精油を1滴垂らしたティッシュを置いたりすると、手軽に香りの効用を得ることができます。
【タオルハンカチを多めに携帯】
大粒の汗が止まらないときは、吸水性の高いタオルハンカチが役立ちます。複数枚あると汗で濡れたときも取り替えられます。また、暑い時期、汗のべたつきやにおいが気になるという人は、市販の汗拭きシートを携帯するのもひとつです。
【ツボ押し・お灸でリフレッシュ】
手には、「合谷(ごうこく)」や「液門(えきもん)」など、自律神経のバランスを整えるツボがあります。反対側の指で気持ちいい程度に押したり、お灸を据えたりしてみましょう。台座がついている台座灸なら、お灸も手軽に据えられます(使用後のお灸は水を入れたボウルに入れて、完全に消火しましょう)。
【ライターのホットフラッシュ体験&ケア:温度調節が大事】
ホットフラッシュは予告なく訪れて、自分では止められないのが悩ましいところです。まだ肌寒い時期に、ハンカチを忘れて出かけてしまい、そんなときにかぎってホットフラッシュに…。顔から首まで汗びっしょりになって困っていたときに、お店の女性の方が「大変ですね」と声をかけてくれて、「ホットフラッシュで…」と、更年期のことを切り出せてほっとしたことがあります。
また、体が熱くなったあとに、冷えることもありますので、体温調節ができるように、ガーゼのストールを1枚携帯するようにしています。そして、週に数回、ホットフラッシュに効果が期待できる「合谷(ごうこく)」や「液門(えきもん)」、肩こりに効果が期待できる「欠盆(けつぼん)」などにお灸(台座灸)をすえています。
短い時間ですが、ふんわりと立ち上る煙をぼんやりと眺めながら、じんわり温かくなるツボに集中していると、気持ちが落ち着きとてもリラックスできます。お灸をした日は、ぐっすり眠れる気もしてそこも気に入っています(※あくまでも個人の感想です)。