ここ数年、多くの著名人も参加していることで広がりを見せる「ヘアドネーション」。
ヘアドネーションとは、髪を切って寄付をすること。がんをはじめとする病気や事故によるけがなどで髪を失った子どもたちに、医療用ウィッグを無償提供する団体に髪を寄付する取り組みを指します。

今回、人気ヘアサロンMINXの美容師・八木花子(八木ちゃん)さんが、自分で髪をカットしヘアドネーションを体験。医療用ウィックのヘアカタログに携わったことがあるヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、参加の経緯や具体的な方法について語っていただきました。

ヘアドネーションの方法。15cmから受けつけているところも

さとゆみ:

コロナの影響で、美容院になかなかいけず、気づけば髪がずいぶんと伸びてしまったという方も多いと思います。そんな人にお伝えしたいのが、ヘアドネーションという選択。
と、思っていたら…。八木ちゃんも! ドネーションカットしていたんですね!

八木ちゃん:

そうなんです。私も気づけば髪が相当長くなってしまっていたんです。せっかくなので、カットするならドネーションしようと思って、やってみました。

自分の髪を切る女性
美容師の八木さん自らヘアドネーション用の髪をカット
すべての画像を見る(全3枚) <八木さんが自分でカットする様子は動画でも>
さとゆみ:

わ! 自分断髪式!

八木ちゃん:

勇ましくてすみません(笑)。

さとゆみ:

ぜひ、詳しくいろいろ聞かせてください。
そもそも、ヘアドネーションというのは、医療用ウィッグなどに使われる髪の毛を寄付する行為ですよね。

八木ちゃん:

そうなんです。今は、そのウィッグに使う人毛がなかなか入手できなくなっているようで、ヘアドネーションに注目が集まっているようです。

さとゆみ:

長さは何センチくらいあればいいんですか?

八木ちゃん:

一般的には、31cm以上の髪を受けつけているところが多いのですが、最近は、帽子に衿足だけのウィッグや研究材料などに使うために、15cm以上であれば受けつけてくれているところもあるようです。

髪を持つ様子
八木ちゃん:

今回私は、31cm以上の長さになるようにカットしました。

●自分の通っている美容院でも切れる?

さとゆみ:

基本的にはヘアドネーション活動を行う団体に賛同している美容院でカットし、提供者ご自身で送付する流れのようですが、ヘアドネーションの団体に直接賛同していない美容院でも、相談するとカットしてもらえるケースもあるようですね。

八木ちゃん:

はい。詳しくはご自身が通っている美容院に聞いていただきたいのですが、たとえばMINXの場合、ドネーション用のカットとその後のデザインカットで通常のカット料金をいただくのですが、ドネーションカット部分についてはボランティアとしてご協力させていただいています。
※具体的なヘアドネーションの流れは、主催する団体のホームページでご確認ください。また、料金についても美容院によって異なります。

さとゆみ:

ドネーションをするときに気をつけることはありますか?

八木ちゃん:

まず、スタイリング剤がついているとドネーションできません。ですので、カットする日は、スタイリング剤をつけないで来てください。
それから、提出するときは、100%乾いていないといけません。しっかり乾かしてから切ってもらうのがポイントです。

髪
さとゆみ:

毛束を分けて結んでからカットして送るんですね。

八木ちゃん:

はい。これが、あまり太すぎたりすると、郵送している最中に髪がバラバラになってしまうようなので、小分けにしてゴムで強く結んでカットするのがいいようです。
※送付方法については、ヘアドネーションを主催する団体のホームページでご確認ください。

●ヘアドネーションの需要は高まっている

さとゆみ:

私もじつは以前、がん患者さんのための医療用ウィッグのヘアカタログをつくったことがあります。不勉強で知らなかったんですが、人毛のウィッグは、カラーやパーマがかけられるものもあるんですよね。

八木ちゃん:

はい。MINXでもオール人毛の医療用ウィッグのカットオーダーをお受けすることがあるのですが、最近はウィッグも手に入りにくくなっていると聞きます。

さとゆみ:

そういう状況だと、ヘアドネーションの意義は、ますます高まりますよね。いま、なかなか美容院に行けずに、すっかり髪が伸びてしまったという方も多いと思いますから、ぜひ、ドネーションも視野に入れてもらえたらうれしいですね!