お風呂上がりのドライヤー、適当にかけてしまっていませんか?
「かなり多くの人が、髪を傷めてしまう乾かし方をしているんです」と話すのは、何万人もの女性の髪を見てきたヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのトップデザイナー・八木花子(八木ちゃん)さん。髪の性質を知ってきちんと乾かせば、ツヤ感が段違いで変わってくるそう。
今回は、見た目の印象を大きく左右する、ドライヤーを使った正しい乾かし方について教えてもらいます。
髪の乾かし方、半分以上の人は間違っている!
八木ちゃん:髪の乾かし方って、じつは間違っている方、多いですよね。
さとゆみ:それ、私もいつも気になっている案件! 温泉やジムの脱衣所で、「あー! そのやり方だと、髪が傷んじゃう!」って泣きたくなること、よくあるー。
八木ちゃん:というわけで、今日は、正しい髪の乾かし方に白黒つけましょう。
さとゆみ:いちばんやりがちなのが、ドライヤーの風を下からあてる乾かし方です。こういう乾かし方は、シャンプーのCMなどでもよくあるのでやってしまいがちなのですが、キューティクルをめくってしまうんですよね。
結果的に、髪がパサついて傷んで見えてしまうんです。
です。
八木ちゃん:ドライヤーの風を上から下方向に向かってあてると、キューティクルがきゅっと閉じるので、髪にツヤが出るんですよ。
さとゆみ:この乾かし方を変えるだけで、ずいぶん髪の状態がよくなりますよ!
●ポイント1:根元部分を最初に乾かす
八木ちゃん:毛先は乾きやすくて乾燥しやすい部分なので、最初に乾かすのは根元です。根元をしっかり乾かしているうちに、毛先も乾いてきます。タオルで優しく根元を中心に余分な水分を取ったあと、ドライヤーをあてていきます。
さとゆみ:根元を乾かすときにも、キューティクルの方向を意識してくださいね。ウロコを逆なでしないように指は上から下に通して。●ポイント2:毛先を動かしたい方向によって乾かし方を変える
さとゆみ:内巻きに乾かしたいときには、手のひらを上にして指を通すと、自然と内巻きのクセがつきます。
八木ちゃん:逆に、毛先を外ハネにしたいときは、手首を返すように乾かすといいですよ! ブローしなくても、これだけでも十分クセがつきます。
●ポイント3:前髪のクセは乾かすときにとる
さとゆみ:前髪や顔まわりの毛はクセが出やすいところ。そこは、根元部分をゆすりながら乾かすとクセが出にくくなります。髪がまだ濡れているときにゆするのがポイント。 八木ちゃん:がんこなクセは、髪を引っぱるようにしてテンションをかけて乾かします。 髪の毛はタンパク質なので、熱を与えると形を変え、冷ますと形を記憶します。なので、髪をまっすぐひっぱりながらクセをのばして温風をあて、その後、冷風で冷ますとクセがとれます。
●ポイント4:ドライヤーのノズルは使い分けて
八木ちゃん:ドライヤーのノズルをつけたまま髪を乾かしている人もいますが、ノズルは、ブラシでブローをするとき以外は、外してしまって大丈夫です。ノズルを外すと、早く乾きますよ。
さとゆみ:シャンプーやドライヤーの質にこだわるのも大事ですが、乾かし方を変えるだけで、一気に美髪になったりするので、ぜひ正しい乾かし方を覚えてくださいね。