「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、先進的なアイデアと共創プログラムが集まる大阪・関西万博。そのなかでESSEonlineが注目したのは「栄養バランスの重要性」を語るセッションです。今回は健康が気になる編集部員が、その模様を取材。現地で得た発見とゼスプリの「キウイ」の魅力をレポートします!
「食べすぎ」も栄養不良!意外と知らない食生活の落とし穴
今回のトークセッションに登壇したのは、管理栄養士界のレジェンド・日本栄養士会会長で日本栄養実践科学戦略機構理事長の中村丁次先生と、ゼスプリ インターナショナル ジャパンの猪股可奈子さん、そして進行役のアナウンサー・竹下裕理さんの3名です。
ほかにも会場にはゼスプリの人気キャラクター「キウイブラザーズ」も登場し、楽しく学べる雰囲気の中で、意外と知らない“栄養のこと”が語られました。
長寿国として知られる日本ですが、「じつは日本人の3人に1人が栄養不良(※1)に該当するんです」と中村先生。栄養不良というと“食べていない人”を想像しがちですが、中村先生いわく「『やせすぎ=低栄養』だけでなく、『太りすぎ=過栄養』のどちらも、栄養不良」にあたるそう。
栄養不良が起こす3つの大きな問題
栄養不良によって日本で起きている問題・課題は3つ。
●1:若い女性の“やせ”傾向
やせすぎると、貧血、月経困難、摂食障害などのリスクを高め、将来の健康や妊娠にも影響する可能性も。
●2:高齢者の低栄養
加齢によりタンパク質やビタミン、ミネラル不足。運動機能低することで要介護状態のリスクを高める。
●3:中高年の肥満
食べすぎや偏食による肥満は、生活習慣病リスクを高め、健康寿命を短くする可能性も。
大切なのは「栄養バランス」を整えること
「栄養不良は健康への重大なリスクだけでなく、SDGsの『誰一人取り残さない』という社会目標にも直結します。栄養バランスの取れた食事を考えることは、私たちの未来のために欠かせない課題です」と中村先生。
栄養バランスを整えたいと思っている人はたくさんいるのに、なぜ実践できないのか。ゼスプリが昨年6月に1万人を対象に実施した全国調査について、猪股さんはこう語ります。
「栄養バランスのとれた食事を摂りたいと考えている人は9割以上に上る一方で、実際に毎日摂れている人と答えた人はわずか2割程度。もっとも多い理由が、『毎日の忙しさ』。ほか、個食の増加や食品価格の高騰、栄養の知識不足などが挙がりました」(猪股さん)
こうした状況を踏まえ、ゼスプリは昨年、「ゼスプリ栄養改革プロジェクト」を立ち上げました。
「2030年までに、高品質で栄養価の高いキウイフルーツ60億食分を通じて、だれもが栄養バランスのとれた食事を、楽しく、手軽にとれる社会をつくるために、さまざまな活動を行っていく予定です」(猪股さん)
「1日1個のキウイ」で栄養バランスが整う理由
「果物には、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カリウムなど、体に必要な栄養が豊富に含まれています。調理の手間も少なく、忙しい人にこそ取り入れてほしい食材です」(中村先生)
なかでも注目すべきはキウイ。1日に必要な栄養素の多くを補うことができる優秀な果物なんです。
●ゼスプリのキウイに含まれている栄養素
・ビタミンCや食物繊維、カリウム、葉酸など、10種の栄養素がつまっていて、身近な果物のなかで栄養素充足率No1(※2)
・ゴールドキウイ…ビタミンCが豊富で、1個で1日の必要量をカバー
・グリーンキウイ…食物繊維が豊富で、不足しがちな食物繊維を補える
「キウイはさまざまな栄養素をバランスよく取れる、珍しい果物なんです。私たちの体に必要な栄養素を、手軽に補える優れた存在ですよ」(中村先生)
果物やキウイにまつわるクイズも出題!
後半では「果物」や「キウイ」にまつわるクイズも出題されました。なかでも印象的だった2問がこちら!
●Q1:果物って甘いから太るの?
→答え:「太らない」
「極端に食べ過ぎなければOK。とくにキウイはカロリーも低く、低GI食品なので血糖値も上がりにくいんですよ」(中村先生)
●Q2:キウイは皮ごと食べられる?
→答え:「食べられる」
「水でよく洗えば皮つきでもOK。ただし、消化に時間がかかるため、消化器が弱い方やお子さんには皮をむくのがおすすめです」(猪股さん)
忙しい人こそ「キウイ」が救世主に!
今回学んだのは、栄養不良が私たちの健康に、想像以上に深刻な影響を及ぼすということ。そして、栄養バランスが取れた食事を心がけることが、日々の活力だけでなく、未来の自分につながるということでした。
毎日の生活に、少しだけ果物をプラスする。それだけで、自分や家族の未来がちょっと明るくなるかもしれない。まずは「キウイを1日1個」。小さな一歩から始めてみませんか?
※1 厚生労働省「健康日本21(第三次)」の「栄養・食生活に関連する目標」における「BMI 18.5以上25未満(20歳以上64歳まで)およびBMI20を超え25未満(65歳以上)の者の割合」の「現状値 60.3%」をもとに算出
※2 同じ量(100g)を食べた時に、ビタミンやミネラル、食物繊維などの17種類の栄養素がどのくらい含まれているかを表したもの
問い合わせ:ゼスプリ インターナショナル ジャパン https://www.zespri.com/ja-JP