ファッション好きでおしゃれなイメージがあるフランス人。「他人とかぶらない自分の個性」を表現しながらも今風に見えることを大切にしているのがフランス人、と語るのはフランス文化研究者のペレ信子さん(50代)。今回、ペレさんが考える「フランス人の流行の取り入れ方」についてつづります。
すべての画像を見る(全4枚)1:最新のファッションからは「エッセンス」を取り入れる
年に数回パリであるファッションウィーク。世界じゅうからファッション業界の人々が集まるお祭りのような期間です。この間にそのブランドの次の年のコレクションが発表されますが、そのショーは見ごたえがあってインターネットで配信するブランドもあるので、楽しみに観ている人は多いのです。
おしゃれなイメージのあるフランス人ですが、そういった最新のファッションをそのまま着ている人がいるかといえばそうでもなさそう。
新しいコレクションを買うのは経済的に難しいし、頭のてっぺんから足の先までそのまま真似るのはちょっとつまらないと感じる人が多いようです。
最新のモードから、たとえば「パンツの太さや幅」とか「ボルドー色」のように、エッセンスだけを取り入れて、自分のファッションのスパイス程度に使うのがフランス風だと思います。
2:SNSで話題のものはまず「情報」だけ取り入れる
以前はファッション雑誌くらいでしか流行を知るチャンスがありませんでしたが、今はSNSが普及し、世界じゅうで流行っているものをいつでも知ることができます。
同じような情報が複数のアカウントから流れてきて、最初はなんとも思っていなかったアクセサリーや髪型を「なんとなくいいな」と思うことってありませんか? 何度も見ていることで目が慣れていき、いつの間にか気になっていることも。
そういう傾向について、気をつけなければと思うフランス人が多いようです。
自分が本当にすてきだと思っているのか、それとも目が慣れたからそう思っているのかを吟味して、自分にとって本当に必要かどうかを慎重に検討します。そうしないと、すぐに飽きが来たり、人とかぶったときに残念な気持ちになったりしてしまいます。
ただ、「この店に行けば、こんな小物や服が手に入る」という情報収集はしっかりします。流行がすぎたあとに、どうしてもそれが欲しくなったときのために。


