夏休みの帰省が近づくたびに、実家の片付けが気になっている人がいるかもしれません。ライフオーガナイザーで整理収納アドバイザーのESSEベストフレンズ101エディター・名倉永利子さんの実家は、80代の父と70代の母のふたり暮らし。心配になる一方で、よかれと思って片付けを提案した結果、母親ともめてしまった過去もあったそうです。お互いに満足できる実家の片付けについて、失敗から学んだ3つの気づきを教えてもらいます。
すべての画像を見る(全6枚)1:私の小さな親切は、親にとっては大きなお世話だった
以前、母の不在時に、よかれと思い、床に置かれていたものを勝手に箱づめし、整理したことがありました。歩くスペースが広がり、ものが種類ごとに分けられたことで、親自身でのものの選別がしやすくなっただろうと思い込んでいました。
しかし、帰宅後の母は悲しみました。今なら分かります。私は片付けの最中、内心「こんなもの、もういらないのでは?」と思っていました。親の私物に対する敬意が欠如し、親にとっては大切なものを単なる荷物のように扱ってしまったのです。
たとえ善意であったとしても、親の領域に土足で踏み込んでしまったこと。それが親を傷つけてしまった原因でした。
2:「捨てれば?」を封印。まずは親の困りごとを聞いてみた
実家の片付けで、最も避けるべきなのは「使っていないなら捨てれば?」という言葉でした。ものの持ち主はあくまでも親。私が決めることではありません。頭では分かっていても、つい言ってしまいがちでした。
そこで方針を変え、「今、なにか困っていることはない?」と聞いてみました。先日の帰省では、母から頼まれた壁紙の一部修繕と、読んでいない古本を紙ヒモで束ねることだけを淡々とこなしました。
頼まれたときは、「たったそれだけ?」と思いましたが、実際に作業をしてみると、意外と力と時間が必要でした。ひと部屋丸ごとキレイにしたい衝動はぐっとこらえ、今困っていることだけを解決した結果、「よかった」と喜んでもらえました。



