画廊と美術館での学芸員経験をもち、現在は美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さん(76歳)。高齢者向けの3DK団地でひとり暮らしをしながら、月4万円の年金で生活しています。今回は、50年間のひとり暮らしで心がけてきた節約習慣について語ります。

キッチンに立つ小笠原さん
小笠原洋子さん(76歳)が続けてきた節約習慣とは?
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なるべくものを減らし、長く愛用する

小笠原が愛用しているトップス
30代後半の頃に購入し、ずっと愛用しているトップス

長年のひとり暮らしと節約生活のなかで、必要だった心構えといえば、まずものは新たに買うことよりも、いらないものを避ける「リフューズ」。次に所有物をできるだけ減らしていく「リデュース」。それからくり返し使う「リユース」。そして再利用する「リサイクル」という4つのRだと言えそうです。

「リフューズ」についていえば、年金受給の月額4万円ほどの私の場合、食品や日用品以外のものはほとんど買えません。とくに外出着や身のまわりを飾るものは、アクセサリーにしても置きものにしても、見ても避けて通ります。というのも、長く着てきた衣類や装身具を大事に身に着けてきたからかもしれません。それが「リデュース」にもつながります。

私にもっとも不要なものは、思い出の記念品や、旅のお土産品などです。コレクションはしません。また、私は用途の少ない家具や調度品や調理具、読み終えて積読(つんどく)しているだけの本や、あとでもう一度見るかもしれないと思うような雑誌などは迷わず捨てていき、棚の中や部屋の空間をわずかずつ、清々しさを求めて広げていきました。

包装資材の再利用は長年の習慣に

シリアルの箱

私は、商品についてくる包装資材を必ず再利用します。「リユース」のおかげで輪ゴミや、接着テープは買わずにすみます。カタログなど薄手の紙は、冷蔵前の野菜を包む際などに役立っています。

小笠原さんの愛用する帽子
リサイクルショップで300円だった帽子。約30年前に購入してから、毎年かぶる必須アイテムに

なお「リサイクル」といえば、周知のように生活のよき補助役です。しかしリサイクル品も、安いからといって買い集める楽しみにはしない方がいいかもしれませんね。

節約とはダイエットと同じで、がんばりすぎると失敗すると思っています。偏った倹約によって、節約を誤ってしまう可能性もある点を注意したいものです。