「収納があいているからいったんここに入れておこう」と、なんとなく片づけていませんか? でも、その“とりあえず収納”が、かえって片づかない原因になることも。今回は、片づけのプロ・下村志保美さんが、引っ越しをきっかけに気づいた「収納のコツ」を教えてくれました。無理なく続けられて、探しものが減るアイデアが満載です。

下村さんの自宅
片付けのプロ・下村さんが引っ越しで気づいた「収納のコツ」とは?
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「あいている場所に入れる」が片づかない理由

先日、単身赴任中の夫の異動があり、引っ越し準備を手伝いました。夫婦で段ボールに荷物を梱包しているとき、こんな場面がありました。

「この隙間に、これがぴったり入るな~」

そう言って夫は、キッチングッズの段ボールに、ネクタイをまとめた箱を入れようとしたのです。一見、ムダなく収まっているように見えますよね。パズルやテトリスのようで、なんだか気持ちいい。こうしてつめていけば、段ボールの数も減らせそうです。でも、引っ越し先であけるときのことを考えると、あまりいい入れ方とは言えません。

キッチン用品の段ボールからネクタイが出てきたり、「包丁がない…」と探していたら寝具の箱から出てきたり…。

そのとき、ふと「これ、家の収納でもよくあるかも…」と感じました。

収納でも、こんなことはありませんか?

「ここがあいているから入れておこう」「なんとなく収まりがいいからここに置こう」

そんなふうに、“あいている場所基準”でものを置いていく。このやり方の問題は、使うときに不便になることです。

・どこになにがあるのかわからない

・探しものが増える

・元に戻すルールがないから、さらに散らかる

結果として、家の中はどんどん整いにくくなっていきます。

一方で、片づく家は逆。あいている場所ではなく、「使い方」で置き場所を決めています。

もう迷わない。「使いやすい収納」のつくり方5つ

収納用品

では、どうやって定位置を決めるのか。ポイントは5つあります。

●1:使う場所の近くに置く

たとえば、飲み薬はキッチンに。水を使って飲むので、使う場所に置くだけで戻す手間も減ります。

●2:同じ用途のものをまとめる

収納用品

通夜や葬儀用のバッグや小物はひとまとめに。クリスマスやお正月などのイベント用品も一緒にしておくと、使うときに迷いません。関連するものをまとめておくことで、使い忘れも防げます。

●3:ワンアクションで取れるようにする

使用頻度の高いもの

毎日使うハサミは、引き出しの奥ではなく、ペン立てに立てるだけ。取り出しやすさは、そのまま使いやすさと戻しやすさにつながります。

●4:戻す動作をシンプルにする

細かく分けすぎると、戻すのが面倒に。「出すより戻すほうが面倒」になった瞬間、その収納は崩れてしまいます。

●5:自分の性格に合わせる

私は、お風呂上がりに着る下着とTシャツを同じ引き出しに入れています。きれいにたたむより、しまうのも使うのもラクな方法を選ぶことが、続けやすさにつながります。