Q:閉経後も続く不調…。この先、体はどう変わっていくの?

閉経後の不調はいつまで続く?
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続いては、閉経後の不調に関するお悩みです。

「閉経前から動悸、寝汗、ホットフラッシュが始まり、閉経後5年もたった今も月に1回は起こります。重くはないのですが、一体この症状はいつまで続くのでしょうか。閉経後の体の変化を知りたいです」(53歳)

A:更年期後はさらに健康意識を高め、健康に留意した生活を送りましょう

更年期とは閉経の前後5年、あわせて約10年を指します。とくに閉経前2〜3年は女性ホルモンのアップダウンが激しく、自律神経を司る脳の視床下部が混乱しやすくなります。その影響で心身ともに「ゆらぎ」を感じやすくなるのです。

しかし、閉経後1年ほどたつと脳も体も慣れていき、次第に心身のゆらぎの波も穏やかになっていくため、更年期による不調は、軽減するのが一般的です。

相談者さんは5年前に閉経を迎えているので、今の不調は更年期によるものか、別の要因か、この情報だけでは判断が難しいですね。もし、更年期による不調を疑うのであれば、婦人科で女性ホルモン値を調べてみましょう。

そのうえで、ホットフラッシュなどに効果のあるホルモン補充療法「HRT」を取り入れる、もしくはエストロゲンに似た働きをする「エクオール」という成分を含んだサプリメントを摂取するのも一案です。

また、現在の不調は、甲状腺疾患など別の病気が原因となっている場合もあるので、婦人科系以外、内科に相談するのもおすすめです。

●閉経から5年過ぎると生活習慣病のリスクアップ

なお、閉経を迎えてから5年が過ぎると、更年期から「老年期」と呼ばれるフェーズに入ります。老年期は、シワが深くなったり、さまざまな部分のうるおいが失われたり、見た目に自信がなくなることが増えるのは確かなことです。

一方で見えていないけれど骨がもろくなっていたり、高血圧や脂質異常症、心筋梗塞のような生活習慣病のリスクが上がったりと、気にしておきたい健康課題が増えるのも、この世代の特徴ともいえます。

私たちの健康を支えるのは規則正しい生活、バランスがとれた食事、そして適度な運動です。心配ごとが増える年代だからこそ、これまで以上に健康習慣を意識した日々を過ごしていきましょうね。

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