いよいよ春本番。ヒノキ花粉の飛散量もピークを迎えています。今回は、花粉にまつわる気になる疑問について医師が解説します。教えてくれたのは、わしお耳鼻咽喉科の鷲尾有司先生。「朝方にくしゃみが止まらないのはなぜ?」「薬が効かない日があるのはどうして?」といった素朴な疑問から、SNSで話題の民間療法についても伺いました。

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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2026年の花粉いつまで続く…意外と注意したい時季

「今年は例年より症状が重いかも…」と感じている人もいるかもしれません。じつはそれには理由があるようです。

「地域にもよりますが、2026年のスギ花粉は例年よりも早く飛散のピークが始まりました。また、初期の飛散量が多く、例年よりもつらい症状を感じた方が多かった印象です」(鷲尾先生、以下同)

スギ花粉のピークは落ち着いてきたものの、「ヒノキ花粉は5月上旬ごろまで続く見込み」といいます。ゴールデンウィークまでは注意が必要です。

「また、4月下旬からはイネ科の花粉も飛び始めるため、5月上旬を過ぎても症状が続く場合は、別の花粉に反応している可能性も考えられます」

朝方にくしゃみが止まらないわけ

花粉症の症状でよくあるのが、「朝にくしゃみが止まらない」という例。一般的に、花粉の飛散量はお昼前後にピークを迎え、朝や夜は少ないとされています。それにもかかわらず朝に症状が出るのはなぜでしょうか。

「朝に症状が出るのは、自律神経の働きが関係しています。人の体は、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経によって調整されています。朝は副交感神経優位の状態から交感神経優位へと切り替わるタイミング。このバランスの変化によって、アレルギー症状が出やすくなるのです。また、今年は初期の飛散量が多かったため、アレルギー反応のスイッチが強く入ってしまい、体が過敏に反応している可能性もあります」