旅行の楽しみといえば、その土地ならではのおいしい食べ物。ただしひとり旅の場合、「外食するのはハードルが高い」と感じる人もいるかもしれません。ここでは人気スタイリストで、旅の達人でもある地曳いく子さんに、旅先でおいしいおすし屋さんを楽しむコツを教えてもらいました。

※ この記事は文庫『新しい大人ひとり旅』(扶桑社刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています

暖簾をくぐる女性
※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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地方のおすしのおいしさを知って開眼!

すし
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生まれつき向こう見ずな性格のせいか、ひとりで旅行していて、初めて行く土地でフラッとおすし屋さんに入ることがあります。

築地育ちの私は、昔は地方のおすしをかなり舐めていました。「井の中の蛙 大海を知らず」とはまさに私のことで、「おすしは築地がいちばんでしょう」と。

ところが、地方のおすしのおいしさを知って、新しいおすしの世界に開眼しました。保冷技術が発達しなんでも流通するようになった現代でも、その土地でしか味わえない魚があるということを、旅をするようになってから思い知ったのです。

おしょうゆも、江戸前の薄い色のもの以外に、九州の甘い濃い色のおしょうゆなどがあることも知りました。博多で食べた、分厚く切られたお刺身には濃いおしょうゆがよく合いました。本当に深いおすしの世界です。

旅先のおすし屋さんは、お茶とガリで見極める

ガリ
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そんな私が考える「初めての土地で女ひとりおすし屋さんに入るいちばんのコツ」は、まず地元の人が集う時間や混雑する時間を避けること。開店時間すぐなど、常連で混み合う前はお店の人も余裕をもって対応してくれます。ランチもおすすめです。

私の注文の仕方はまず、お茶とハイボールなど飲み物をオーダー。お茶とガリは、そのおすし屋さんがおいしいかどうかの判断基準になります。これがおいしいところはたいていおすしのネタもおいしい! 逆もまた然りです。

予算と度胸があればおまかせコースで注文しますが、大概は握りのセットの真ん中か、下から2番目くらいのお値段のものを注文します。食べてみて、まあこんなものかとか、まあまあだなと思ったらオーダーはそこまででお会計をします。

セットを食べてみて「おっ、ここはおいしい」と思ったら、その土地のおすすめの旬のネタをいくつかと地酒の日本酒を一合追加で頼みます。旅先のおすし屋さんは、普段自分では頼まないものが味わえるのも醍醐味です。いつも頼むすしネタではなく、その土地でそのときにしか食べられない旬のネタに出合えるのが、握りセットやおまかせコースです。

すしネタで、もしアレルギーや苦手なものがあったら、たとえセット物でもオーダーする際にお店の方に伝えると、ほかのネタに変えてくれることも。残してしまうより失礼にならないと思います。