40〜50代になると、更年期のつらい症状に悩む人も多いのではないでしょうか。ただ、「これは病院に行ったほうがいい?」「なにから対処すればいいの?」と迷ってしまう人も少なくありません。そこで今回、『50歳からは、やっぱり体力がほしい!』(扶桑社刊)の著者であり、漫画家・イラストレーターの森下えみこさんが、医学博士・産婦人科専門医の高尾美穂先生に話を聞いた「更年期との向き合い方」について紹介します。
※ この記事は『50歳からは、やっぱり体力がほしい!』(扶桑社刊)に掲載された内容を抜粋・再編集しています
すべての画像を見る(全11枚)「更年期」=閉経前後の10年間
日本の女性の閉経年齢の中央値は50.54歳。この前後5年ずつの合計10年間が、いわゆる「更年期」です。もし50歳で閉経を迎えるとしたら、45歳から55歳までがそのゆらぎの時期ということになります。
40代後半になると、卵巣から分泌される「エストロゲン」という女性ホルモンが急激に減っていき、心身にさまざまな不調が現れやすくなります。
とくに、閉経直前には分泌量が大きく乱高下するため、閉経の前後2年ほどは、体がその変化に追いつかず、不調のつらさがピークになる人も少なくありません。そして閉経後には、エストロゲンはなんと男性よりも低い値で一定に。
更年期とは、エストロゲンが十分に分泌されている状態から、ほとんど分泌されない状態へと移行し、体が少しずつその変化に慣れていくまでの時期だと考えるとよいでしょう。
こんな症状があったら更年期かも
「最近なんとなく調子が悪い」「理由もなく気分が沈む」…そんな不調が続くのは、じつは更年期のサインかもしれません。
更年期の開始は人によって差があり、いつ始まったかというのは、閉経後に逆算して初めてわかるもの。ただ、40代後半にかけてエストロゲンの分泌量が乱高下しながら減っていくのは共通しています。
更年期に現れる不調として代表的なのが、「ホットフラッシュ」と呼ばれる大量の汗や、のぼせ、ほてりなど。そのほかに、イライラや不安、不眠、冷えなどを含めると、6割の人が変化を感じているそう。こうした症状を「更年期症状」と言います。
生理の変化もわかりやすいサインで、月経周期が長くなったり短くなったり、不定期になる、経血量が増減するなど、人によって現れ方はさまざまです。
●40代特有の「環境の変化」「がんばりすぎ」も不調に関係
現代女性の40代は人生の円熟期にあたり、仕事や家庭で多くの役割を担う時期です。40代で出産する方も珍しくなくなり、体力が低下するなかで育児しなければならない場合も。
更年期の不調には、エストロゲンの低下による自律神経の乱れだけではなく、こうした環境の変化やがんばりすぎも関係しています。
だからこそ、40歳をすぎたら更年期を視野に入れ、無理をしない過ごし方や、セルフケアを意識していくようにしましょう。小さな工夫の積み重ねが、更年期を穏やかに乗り越える助けになります。


