夫婦、親子などの家族関係でイラっとして感情のままに言葉をぶつけてしまうこと、そしてケンカになり険悪なムードになることはありませんか? 一緒に暮らしていると、つい相手の嫌な部分が目についてしまいまうことも。今回は「60代からの暮らし、片付け日々のこと」というブログが人気の整理収納アドバイザー・新田由香さんに、夫とのふたり暮らしの中で「ケンカにならない会話のコツ」についてお話を伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)「事実だけを伝える」ことが、家族円満の秘訣
いつも一緒に暮らしている家族とは、ささいなことで衝突してしまうもの。
原因のひとつに、「なんで○○してくれないの!? 腹が立つ!」といったように、相手に自分の感情までをぶつけてしまうことがあるように思っています。
このような言い方をすると、言われた側は素直に受け取れず、むしろ反発が生まれ、お互いケンカ腰になってしまうこともあるのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが「事実だけを伝える」という方法です。
たとえば「また服を脱ぎ散らかして! 何度言ったらわかるの!? 早く片付けてよ!」ではなく、「ソファの上に服がおいてあるねー」だけで十分。なるべく感情的にならない言い方を普段から心がけ、夫婦ふたり暮らしでもケンカなく過ごしています。
これには、子どもが思春期中だったときの経験が活きています。
思春期中の子育てで学んだこと
私には娘が2人います。今はそれぞれ結婚して家を出ていますが、中学生~高校生の頃は会話が本当に難しかった時期がありました。
「なんで○○しないの!?」「何度言ったらわかるの!?」「ちゃんとして!」
「オカン、うるさいって!」
こんな売り言葉に買い言葉の毎日で、家の中もピリピリしていました。
どうしたらいいのか悩んだ末に「目の前の事実だけを伝える」方法を試してみたところ、娘たちの反応もなんとなくやわらかくなりました。
言い方を変えるだけで、こんなにも会話がラクになるのか! と驚き、それから娘が家を出たあと、夫にもその方法を適用してみることにしました。

