ものが多くてもすっきり心地よい空間で暮らす人には、共通点があります。それは、色使いやリセットしやすい仕組みを取り入れていること。人気ウェブショップの主宰、圷(あくつ)みほさんに、自宅にごちゃつきを感じさせないためのルールと、家族のものがさっと片づく“逃げ道収納”を教えていただきました。

テーブルにものを置く女性
心地よい空間で暮らす人には共通のコツがあります
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ものが多くても、部屋が散らからないのはルールがあるから

圷みほさんの住まいには、家族それぞれの“好き”が大切につまっています。それでも不思議と、空間はすっきり整って見える。その理由はどこにあるのでしょうか。

「この家には、本当に好きなものしか置かないと決めています。もちろん、家族の“好き”も同じくらい大切に。そのうえで、『見せるもの』『しまうもの』を分ける、自分なりのルールをつくっているんです」

ものが多くても洗練された印象を保てるのは、圷さんが大切にしている3つのルールがあるからでした。

洗練ルール1:部屋に置く素材と色は、3つに絞る

おうち

「キッチンは私がいちばん好きな場所。お気に入りの道具ばかりだから、隠さず全部見せています」

ただし、そこには圷さん流の決まり“基本的に素材と色は3つまで”がありました。

木製の編みかごのミニボックスとミニトレイ
「木のもの」ナチュラルカラー

「色は茶色と白とシルバー。素材は木などの自然素材と陶器、ステンレス。キッチンに置くものはこれらを基準に選び、差し色に赤と黒をプラス。ほんの少し色を加えると、空間がキュッと引き締まって見える気がします」

シルバーの軽量カップと調理ばさみ

「金属のもの」シルバー。

陶器の茶わんや器が並んでいる様子

「陶のもの」白系。

洗練ルール2:部屋の散らかりを防ぐ「逃げ道収納」をつくる

友人が多く訪れるという圷家。空間を広く使いつつ、収納量を確保するため、リビングに小上がりを設置。その床下に3つの引き出しを入れた大容量の収納スペースをつくりました。収納スペースをたっぷりとればリセットしやすくなります。

オモチャと日用品ストックが仕切られ収納されている様子
小上がりの下に隠し収納スペース

「引き出し内はカゴで仕切り、子どものオモチャや日用品のストックをざっくり分けて収納。ポイポイ入れられるので、しまうときも簡単です。カゴは家じゅうで活躍しています」

アルミケースにキャンプグッズが収納されている様子
かさばるキャンプグッズはアルミのケースに!

出しっぱなしでも様になるアルミボックスには、キャンプグッズを収納。