今年の締めくくりに、日本神話の世界を題材にした詩楽劇『八雲立つ』に挑む俳優の佐藤流司さん。初めての挑戦への意気込みや、年末の過ごし方と、最近始めたことを伺いました。

佐藤流司さんに年末の過ごし方を伺いました
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ミュージカル×ロックの新しい調和を生み出したい

佐藤流司さんが出演する『八雲立つ』は、日本神話を題材に、古典芸能と音楽を融合させた舞台。年の締めくくりに、神々の物語を通して一年の穢けがれを祓はらい、新しい一年を迎えようというコンセプトです。

構成と演出は、新作歌舞伎『刀剣乱舞』などを手がけた日本舞踊家の尾上菊之丞さん。共演には歌舞伎俳優の尾上右近さん、元宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるさんと、ジャンルを超えた顔ぶれがそろいます。そこに2・5次元ミュージカルで培った表現力をもつ佐藤さんが加わることでどんな相乗効果が生まれるのか、期待が高まります。

「劇中では歌もあるのですが、私はバンドもやっていて、ミュージカルとはまた違うロック寄りの歌い方になると思うので、そういった意味で新しい調和を生み出せたらいいですね。菊之丞さんにロックが好きだという話をしたら、そのテイストを入れてみようかとおっしゃっていたので、そこも楽しみです」(佐藤流司さん、以下同)

今回の挑戦は、佐藤さんにとって初めて本格的に歌舞伎の要素に触れる機会でもあります。

「ちょっと大げさな言い方になりますが、日本文化のなかでも歌舞伎というものは、いちばん神に近いところにいる気がして。そういったものに触れられる経験はありがたいですね。だからといって、特別な準備をするわけではなく、稽古前にすることも普段どおりでいいのかな、と。事前に決め込みすぎて、凝り固まったお芝居になるのもイヤなので、相手のセリフや動きに合わせて柔軟に演じたいです」