リビングを見わたせる解放感が魅力のオープンキッチン。今年の春、注文住宅を購入した日刊住まいライターは、キッチンの天板にあえて黒色を採用したことで、部屋全体の空間に統一感がある、おしゃれなキッチンが完成したそう。しかし、住んでみると意外なデメリットも見えてきた、といいます。今回、ライターが注文住宅のキッチンづくりのなかで意識したことや、実際に使ってみて感じた後悔ポイントについて語ります。
すべての画像を見る(全9枚)ペニンシュラ型のオープンキッチン
筆者は、夫と1歳になる娘との3人暮らし。今年の春、大手ハウスメーカーで4LDKの2階建て注文住宅を建てました。
家を建てる際、インテリアはブラックやアイアンをアクセントに使用して、ナチュラルさの中にかっこよさを出したいと考えました。また、妊娠中だったため、将来リビングで過ごす子どもの様子を見守りながら調理ができるよう、対面式のオープンキッチンを選択。空間をムダなく使うために、片側が壁に接しているペニンシュラ型を選びました。
ブラックの天板&シンクを選んだ理由
天板とシンクに黒を選んだ理由について紹介します。
●理由1:見た目がまさに「理想のインテリア」だった
わが家のキッチンは、玄関から入ってドアをあけるとすぐの位置にあり、家の中でもひときわ視界に入りやすいです。だからこそ、見た目と空間全体の調和を意識しました。
目指していたインテリアである「黒×木目」の組み合わせでキッチンを配色することに決めたのです。
●理由2:耐熱性&耐久性の高いセラミック素材だった
また、黒色の天板は、セラミック素材のみの取り扱いでした。セラミック素材は、耐熱性や耐久性にすぐれていることを知り、採用をあと押しする決め手にもなりました。
●理由3:建具と色を合わせられる
さらに、キッチン近くにはブラックのリビングドアを配置したため、建具に合わせて天板の色も統一。
シンク内の色も統一し、ステンレスの部分を最小限にすることで、生活感を抑えた印象に。部屋全体が落ち着いた雰囲気でまとまり、空間に自然となじむスタイリッシュなキッチンに仕上がりました。
空間全体の統一感を意識した配色
空間全体に統一感をもたせるためにもう1点、工夫したことがあります。
それは、キッチン側面パネルの色味を床色にそろえたこと。リビングの床材には木目のなかにアッシュが混ざった色を採用したため、キッチンの側面全体も、床の色に近い素材を選び、統一感をもたせました。





