実家を「いつか整理しなきゃ」と意識されている方も多いのでは。ここでは、実家にあるものが突風被害でほとんど使えなくなり、処分を余儀なくされたエピソードをご紹介。ESSEフレンズエディターでライフオーガナイザーの名倉永利子さんが、後悔したという実体験を語ります。
すべての画像を見る(全3枚)実家の片付けは想像以上に過酷だった
「いつかやらなきゃ」と思いつつ、実家の片付けをつい後まわしにしていました。しかし2年前の夏、実家が突風被害に遭い、屋根が壊れて大量の雨が家の中に降り注ぎました。1階の和室までも畳一面が水びたしになり、突然強制的に片付けなければならない状況に。気温35℃を超えるなか、汗だくになりながら70代の母と一緒に半日掛かりで和室を片付けました。
通常の片付けとは違い、家から出た大量のゴミを処分するのにも手間と時間がかかりました。水びたしになったもの、大切な思い出の品の処分、そして過酷な作業環境。普段片付けを仕事にしている私でも心身ともに疲れ、深い後悔が残りました。
大切にしていた手芸用のハギレも手放すことに…
いちばん辛かったのは、捨てたくなかったものまで水びたしになったこと。使いものにならないので、手放すしかありませんでした。裁縫が得意な母が手芸用に大切にとっておいたたくさんのハギレや、まだ着られるはずだった洋服なども多数手放すことに。
本来なら時間をかけて整理すべきものを、わずかな判断で捨てる選択を迫られたことが今も心に残っています。