新しい装飾品を買うより、リメイクを楽しむ

アクセサリー
メガネチェーンと手づくりのガラス玉<左>、母の帯どめだった水晶をペンダントに<中>、ハンドバッグの持ち手をネックレスに<右>
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装飾品など身を飾るものも、60歳ころから買っていません。装飾品への魅惑は限りがないものです。次々と欲しくなる。小さいものだけに邪魔にならず、高価でもつい買ってしまう。それどころかブランド品と同様、価格がひとつの価値になっているからです。

しかし節約生活に装飾品はご法度。人を魅せるためにあるアクセサリーに、自分から魅せられないために、売り場には足をとめず、今もっているものを思い浮かべるようにしました。古いものを、いかに今風に身につけられるか工夫し、自分なりの装飾法を考案する楽しみに替えました。

ペンダントと指輪
父のループタイをペンダントに<左>、傘の柄の飾りを指輪に<右>

装飾品は、高価さやトレンド品だけに価値があるのではなく、たとえば私の場合、使えなくなった傘の柄についていた輪をピンキーリングにするような、オリジナリティーを楽しんでもいいように思います。

毎日のスーパー通いをやめてムダ買い防止

最後に私は毎日のスーパー通いをやめて、宅配にしました。ケガをして外出しにくくなるまでは、ラクであっても宅配はつい注文しすぎて家計の負担になると思い、もう少し高齢になってからと先延ばしにしていました。年をとっても引きこもらないための、日々の運動は大事であり、とくにスポーツをしない私にとって、買い物は散歩を兼ねた貴重な外出だったからです。

しかしひとり暮らしの私のケガは、生活に予想外の変化をもたらし、食料調達も宅配を依頼するしかなかったのです。そこで家計に響かない宅配購入法がないかと考え、これまで「一日1000円」と決めていた出費額を上回らないよう、一週間分の宅配7000円限定。いいえ「5000円」と決めました。つい買いすぎることをけん制した、涙ぐましい節約かもしれませんね。

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