暑さが少し落ち着いてくると気になるのが、髪のパサつき。夏のダメージを受けたヘアはどうケアするのが正解? ここでは、女性の髪に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さんが、ダメージケアに効果的なトリートメントの正しいつけ方を教えてくれました。50代の読者をモデルにご紹介します。
秋の髪は夏のダメージが気になるタイミング
さとゆみ:やっと少し涼しくなってきましたね。
八木ちゃん:はい。涼しくなってきたのですが、髪にとってはこの時季、いろいろ気になることが出てくる季節とも言えます。
さとゆみ:というのは?
八木ちゃん:夏の間に蓄積した紫外線のダメージ、エアコンなどの乾燥のダメージなどが、一気に気になってくる時季だと思うんです。抜け毛が増える人も多くなる季節です。
さとゆみ:たしかに、髪のパサつきが気になるかも。
八木ちゃん:というわけで、今日はダメージケアについてお話します。
さとゆみ:ぜひお願いします!
「インバストリートメント」はしっかり水気をきってから
八木ちゃん:家でできるダメージケアというと、インバストリートメント(お風呂の中でつける洗い流すトリートメント)と、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)が主流になってくると思います。
さとゆみ:それぞれコツを教えてください。
八木ちゃん:インバスの洗い流すトリートメントについてはポイントが3つあります。
まず1つ目は、トリートメントをつける前に髪の水気をしっかりきること。絞ったときに水がぽたぽた落ちないくらいまで水分をとってからつけましょう。
さとゆみ:びしょびしょのままつけると、トリートメント成分が浸透しないんでしたよね。
八木ちゃん:そうなんです。髪から水分が流れてくるというのはもう髪に水分を吸収できません! という状態なので、その上からトリートメントをつけても浸透しづらいんです。
そして2つ目は、中間から毛先にしっかりつけること。根元からベタッとつけるのではなく、目よりも下部分の髪につける感じでなじませてください。
そして、3つ目は、この連載でも何回かお伝えしてきていますが、トリートメントを指でつけるだけではなく、目の粗いコームなどを通して、髪全体にトリートメントをいきわたらせるのがいいです。