自分を後まわしにしがちな人こそ始めたい、自分ファーストな暮らし方を紹介します。ここでは、40代パート主婦(夫、子どもあり)で、スーパーのレジスタッフ(9時~15時/週3日)をしている方の働き方をもとに解説。そして、男児2人を育てるワーキングマザーの尾石晴さんに、心地よく生きるヒントも教えてもらいました。

想像している女性のイラスト
自分ファーストな働き方を実現するには?
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1:1日の終わりに「今日やったこと」を書き出す

1日やったことを書き出したリスト
仕事以外のことも書き出すことで「自分ファースト」を見つける練習になる!

自分を知るために、まず毎日の行動データを集めることから始めましょう。

「難しく考えず、今日やったこと、起きたことなど、結果や事実を書くだけで大丈夫。時系列でなく、記憶に残っている順番でノートなどに書き出します」(尾石さん、以下同)

2:自分の「心が動いたこと」を書き出して深掘りする

記録を見ながら、心に残ったことや感情が動いたことをピックアップ。

「『なぜそう感じたのか』を掘り下げていきます。小さなことでもいいので、自分の感情や感覚をつかまえることが、自分を知る第一歩になるんです」

【ポイント】
毎日やることや落ち着く時間帯に組み込んで継続しやすく。三日坊主になりがちな人は、継続しやすい仕組みに。

「毎日パソコンを使う人ならその上にノートを置いておく、夕食後など落ち着く時間にアラームをかけるなど、ルーティンに組み込むと継続しやすくなりますよ」

3:書き出したことをもとに「どうしたいか」を考える

やりたいことを書き出したメモ

日々の感情を深掘りしたノートを見返すと、そこから今まで認識していなかった自分の考えや思いが見えてくるはず。

「楽しいことは、どうすればもっと増やせるか、いやなことはどうすれば減らせるかを具体的に考えましょう」

【ポイント】

罪悪感を抱いてしまうときは立場を変えて想像してみて。

メモを見つめる女性のイラスト

「自分優先=わがまま」と思ってしまう人は、立場を変えて想像してみると、思い込みを手放すきっかけに。

「『もし自分の母親が私のために我慢していたら?』と考えると、我慢してほしくないな…と思う人が多いのでは?」

4:「どうしたいか」のなかから今できることを始めてみる

階段を歩く女性のイラスト

3で考えた「どうしたいか」を、今できることからやってみて。

「小さな問題を改善し、そこで得た気づきを次の問題解決に生かす。小さな歩みを重ねることで、いつか“自分ファーストな働き方”への大きなステップになるはず」