Tシャツの黄ばみや、しみついた汗のにおいなど、意外と多い夏物衣類のお悩み。来年の夏も気持ちよく着られる「しまい洗い」の正しい方法を洗濯のプロ・平島利恵さんに伺いました。この記事では、「しまい洗い」の4か条をご紹介します。お気に入りの衣類を長く楽しめるよう「しまい洗い」を極めましょう。

洗濯機上に洗濯物が干されている様子
しまい洗いの正しいやり方とは?プロが解説します!
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黄ばみもにおいも「しまい洗い」で解決

「しまい洗い」とは、衣類に残った汗や皮脂汚れを、しまう前にしっかり落としきる洗濯のこと。黄ばみや汗ジミ、においを防ぎ、衣類を長もちさせます。

夏に何度も着たお気に入りのTシャツやブラウス、ワンピースには、楽しかった思い出とともに汗や皮脂など見えない汚れがたくさん! 洗濯研究家の平島さんも「衣類に蓄積した汗汚れやにおいは、普通に洗っただけでは、なかなか落ちません。だからこそ『しまい洗い』が大切なんです」と言います。

そんな「しまい洗い」は、特別な洗濯グッズは必要なし。いつもの洗濯に、ひと手間加えるだけで簡単にきれいになります。

「夏の汗汚れを落とすにはつけおきが効果的。面倒に感じるかもですが、仕上がりは一目瞭然。衣類ごとに洗剤の選び方、洗い方、干し方を知ることが大切です。正しい方法で行えば、来シーズンも気持ちよく着ることができます。クリーニング代も浮きますよ! 秋が始まる前に、ぜひ“しまい洗いの日”をつくってみてくださいね」。

※ 注意 洗剤の注意書きを確認し、使用してください。アルカリ性洗剤、酸素系漂白剤を使用する際はゴム手袋を着用してください。

しまい洗いの基本の4か条

まずは、しまい洗いの基本をチェック!

●1:洗濯物は7割まで!

洗濯物が入った洗濯機

つめ込みすぎは洗い残しの原因になるのでNG。

「衣類が洗浄液にしっかりとつかるよう、洗濯槽に“ふわっと7割”ほどが目安です」。(平島さん、以下同)

●2:洗剤は使い分け

衣類の素材や、汚れの種類によって洗剤は上手に使い分けを。

「つけおきには液体より洗浄力の高い、粉洗剤を選ぶのがポイントです」

●3:すすぎは3回以上!

洗濯機のすすぎボタンが光っている様子

汚れや洗剤を落としきるため、すすぎは3回以上がマスト。

「1回では不完全。日頃の洗濯でも最低2回以上はすすいでほしいです」

●4:陰干しする

洗濯物が陰干しされている様子

色あせの原因になる直射日光は避け、室内の風通しのよい場所で陰干しを。

「サーキュレーターで風の流れをつくると早く乾きます」