調理の回数は最低限に
すべての画像を見る(全5枚)さらに気づいたのは、調理の回数の少なさです。
朝はコーヒーかカプチーノにパンかビスケット、またはブリオッシュと呼ばれるクロワッサン。人によってはシリアル。作業としては飲みものをつくり、買ってきた食べものを並べるだけ。外で食べることも多いです。
昼食はパスタとなんらかのタンパク質(魚や肉)と副菜。ここではたっぷりつくります。どのくらいたっぷりかというと、その夜食べても余るくらいたっぷりです。
肉か魚はいろんな調理法で焼く。副菜は、ジャガイモ、ニンジン、ズッキーニ、インゲン、冬はホウレンソウなどを切って、それぞれゆでたものが基本です。ゆでて、あとはオリーブオイルや塩をかけてできあがり。副菜はとくに2~3食は食べられるくらいつくります。
夜ごはんは適当にすませるのがイタリア流
そして夜は適当。基本はその日のお昼の残りです。それだけだとたりない人は、冷蔵庫に常備してあるチーズとその辺のパンをつまむ。夫の母は「ビスコッタータ」と呼ばれる甘くないラスクのようなものと紅茶が定番の夕食でした。
ごはんは1日3回つくるものと思い込んでいたので、この「夜ごはん=昼の残りシステム」には驚きました。「同じものばかりで飽きる」とも思いましたが、「毎食違うものを食べなくてはいけない」と思い込んでいた自分にも気づかされました。ごはんづくりを面倒にしていたのは、自分だったのです。
ちなみに、昼はパスタも大量につくることが多いので、そのアレンジメニューが翌日出てくることもよくありました。トマトスパゲティがオムレツになったり(フリッタータという立派なメニュー)、チーズを追加してオーブンで焼いたり。どれもおいしかったな。
今は夫の家族から離れ、夫と子ども2人の家族4人で生活していて、平日は仕事や学校があり、毎晩残りものというわけにはいきませんが、週末は昼多めで夜は適当システムが受け継がれています。
「毎食違うもの」という思い込みをやめてみたら、ごはんづくりはすこぶるラクです。その結果の、「母さん、3か月ごはんつくるの止めてみた」の話はまたいずれ。