節約は「我慢」ではなく、暮らしをシンプルに整えるための工夫。ものをもちすぎず、本当に必要なことにお金と時間を使うミニマリストの考え方は、家計管理にも大きなヒントをくれます。今回は、夫・子どもと3人で暮らすミニマリストのカヨさんが、毎日の買い物や生活習慣のなかで取り入れている5つの方法をご紹介。どれも無理なく続けられ、気づけばお金が自然と貯まっていく仕組みづくりです。

宅配スーパー
ミニマリストが日常生活で取り入れている節約方法5つをご紹介。写真は週1回の「食品宅配」
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1:週1回、食品宅配で1週間分の食材をまとめ買い

野菜・肉・魚・調味料・日用品など、生活に必要なものは宅配で一度に購入し、スーパーには極力行かないようにしています(画像1枚目)。スーパーに立ち寄ると、お菓子やジュース、デザートなど必要のないものを「ついで買い」してしまいがちだからです。

嗜好品は日常的には買わず、どうしても食べたいときはケーキ屋さんなどで特別なスイーツを選ぶように。普段の買い物を「必要なものだけ」に絞り、“たまに”のご褒美で満足感を高める工夫が、無理なく続けられる節約につながります。

2:お米はふるさと納税の返礼品でまかなう

お米

ふるさと納税は、返礼品を「生活必需品」に絞るのが節約のコツ。わが家では1か月に約15kgのお米を消費するため、ふるさと納税はお米にフルベットしています。これだけで月1万5000円ほどの節約効果があり、家計の助けに。

以前はスイーツや特産品など嗜好品を選んだこともありましたが、実際には節約には直結せず、満足度も低めでした。お米は毎日の暮らしに欠かせないため、最もコスパの高い選択肢だと考えています。

寄付額に余裕があるときは冷凍のハンバーグがおすすめ。冷凍庫に常備しておくと、夕食づくりの負担が減り、気持ちにもゆとりが生まれます。

3:水筒持参で自販機には近寄らない

水筒

自販機では一切買わないと決めています。理由はシンプルで、ジュースを買うと、体にも家計にも負担だから。子どもにも基本はお茶か水を用意し、外出時は水筒を持参します。

夏は水筒だけではたりないこともあるため、ラベルレスの水をケースでまとめ買いし、家族分を持ち歩く工夫をしています。1本あたり約80円とコスパがよく、防災用の備蓄にもなるので安心。日常的に消費しながら補充する「ローリングストック」で管理すれば無駄もありません。

自販機を避けることで、健康にも節約にも直結する習慣が自然と身につきます。ムダづかいをやめることを「我慢」と感じるのではなく、「お金を貯めるための賢い選択」と捉えることも大切です。